角野栄子作 森環絵『靴屋のタスケさん』
『靴屋のタスケさん』
角野栄子/作 森環/絵 
偕成社
2017.06

『靴屋のタスケさん』をおすすめします。

職人の手仕事に興味をひかれる戦時下の幼い少女の気持ちをみずみずしく描いたフィクション。舞台は1942年の東京。小学校1年生の「わたし」が住む地域に、若い靴職人のタスケさんが店をだす。少女は放課後になると靴屋に行き、タスケさんのプロの仕事ぶりに見とれる。極度の近眼のため徴兵を免れていたタスケさんだったが、やがて戦況が悪化すると少女の前から姿を消す。兵隊にとられたのだ。おだやかな日常と、暴力的な戦争の対比がうかびあがる。

(「おすすめ! 日本の子どもの本2018」<読みもの>掲載)

キーワード:戦争、友情、切なさ