カテゴリー: 翻訳・絵本

ことりのいのち

アロナ・フランケル『ことりのいのち』さくまゆみこ訳
『ことりのいのち』 (まあくんのバイバイあかちゃんシリーズ5)

原題:A TRUE STORY by Alona Frankel, 1981
アロナ・フランケル/絵・文 さくまゆみこ/訳
アリス館
1984.03

生と死をテーマにした絵本です。死んだ小鳥を見つけた男の子が、お母さんと一緒にそっとバラの木の下に埋めます。するとある日、バラの花の間から小さな声が聞こえてきたので、のぞいてみると、小鳥の巣があってその中に三羽の赤ちゃんが・・・


うんちがぽとん

アロナ・フランケル『うんちがぽとん』さくまゆみこ訳
『うんちがぽとん』 (まあくんのバイバイあかちゃんシリーズ1)

原題:ONCE A POTTY by Alona Frankel, 1979
アロナ・フランケル絵・文 さくまゆみこ訳
アリス館
1984.02

イスラエルの絵本。シリーズの中では、これだけまだ現役です。おむつにバイバイすることがテーマです。まあくんはある日、お母さんからプレゼントをもらいました。箱をあけてみると、そこには、おまるが入っていました。日本のおまるとはちょっと違う形ですが、トイレトレーニングはどこも同じようですね。ちゃんとおまるにウンチができたときの、まあくんの喜びが伝わってきます。


すやすやおやすみ

アロナ・フランケル『すやすやおやすみ』さくまゆみこ訳
『すやすやおやすみ』 (まあくんのバイバイあかちゃんシリーズ2)

原題:THE GOOD-NIGHT BOOK by Alona Frankel, 1978
アロナ・フランケル絵・文 さくまゆみこ訳
アリス館
1984.02

イスラエルの絵本。幼い子どもの眠りがテーマです。「まあくんは、どこで ねむるの? いぬごやの なかかな?」「いいえ、いぬごやの なかで ねむるのは、いぬさん」と、なんとなくユーモラスな言葉が続きます。おもしろいのは、まあくんは夢のカードを持っていて、見たい夢のカードを枕の下に入れておくというところ。悪い夢を見そうなときは、悪い夢を見ないための魔法のカードも持っているのです。


そらにかえれたおひさま

ミラ・ギンズバーグ文 アルエーゴ&デューイ絵『そらにかえれたおひさま』さくまゆみこ訳
『そらにかえれたおひさま』
原題:HOW THE SUN WAS BROUGHT BACK TO THE SKY by Mirra Ginsburg. Jose Aruego & Ariane Dewey, 1975
ミラ・ギンズバーグ文 ホセ・アルエーゴ & エーリアン・デューイ絵 さくまゆみこ訳
アリス館
1984.01

アメリカの絵本。大きな雲が空をおおって、三日間もお日さまが見えなくなってしまいます。さあ、たいへん。ひよこたちは、お日さまをさがして旅に出ることにしました。


メリークリスマス〜世界の子どものクリスマス

ウィルソン文 市川里美絵『メリークリスマス』さくまゆみこ訳 冨山房
『メリークリスマス〜世界の子どものクリスマス』
原題:MERRY CHRISTMAS by Robina Beckles Willson & Satomi Ishikawa, 1983
R・B・ウィルソン文 市川里美画 さくまゆみこ訳
冨山房
1983.12

イギリスの絵本。市川里美さんの絵がとっても楽しいクリスマス絵本です。最初にクリスマスとはどういうものか、という由来のお話があり、続いて、イギリス、アメリカ、ドイツ、オランダ、ポーランド、チェコ、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、ソ連、フランス、イタリア、ギリシア、メキシコ、インド、日本、オーストラリアでは、どんなふうにクリスマスのお祝いが行われているかを紹介しています。「きよしこのよる」「ひいらぎかざろう」などのクリスマスキャロルや、クリスマス飾りやショウガクッキーなどの作り方も載っています。
この絵本は、よんどころない事情があって、ひとりで編集と翻訳をおこないました。これ以降、やっぱりひとり二役はしないほうがいいと考え、どちらかに徹することにしています。
(編集:作間由美子)


小さなコックさんのための大きな本

ユッタ・クルツ『小さなコックさんのための大きな本』さくまゆみこ訳
『小さなコックさんのための大きな本』
原題:DAS GROSSE BUCH FÜR KLEINE KÖCHE by Jutta Kürzt, 1977
ユッタ・クルツ著 コーネリア・フォン・ザイトライン絵 さくまゆみこ訳
文化出版局
1981.12

子どものためのお料理の本。卵、肉、ソーセージ、じゃがいもとスパゲッティ、トースト、サラダ、お菓子に別れていて、楽しい絵がついています。どれも作ってみましたが、おいしかったですよ。


森と牧場のものがたり

ヴィエラ・プロヴァズニコヴァー文  ヨゼフ・ラダ絵『森と牧場のものがたり』さくまゆみこ訳
『森と牧場のものがたり』 (おはなし画集シリーズ)

ヨセフ・ラダ絵 ヴィエラ・プロヴァズニコヴァー文 さくまゆみこ
佑学社
1980.06

私はラダの絵が大好きです。ゆかいなラダの絵を使って、動物たちの物語が展開する絵物語です。


小さな庭師のための大きな本

アンティエ・フォーゲル『小さな庭師のための大きな本』さくまゆみこ訳
『小さな庭師のための大きな本』
原題:DAS GROSSE BUCH FÜR KLEINE GÄRTNER by Antje Vogel, 1978
アンティエ・フォーゲル作 さくまゆみこ訳
文化出版局
1979.08

ドイツの実用的な絵本。アボカド、ラディッシュ、ミニトマト、ハーブ、パイナップル、桃などおいしいものや、お誕生日の木など記念になるもの、そして四つ葉のクローバーなどプレゼントにできるものを、鉢植えや地植えで楽しむための実用的な絵本です。食べた後の残りの部分で楽しもうというページもあります。


くまのサーカス ザンパーノ

ヤノッシュ『くまのサーカス ザンパーノ』さくまゆみこ訳
『くまのサーカス ザンパーノ』
原題:BARENZIRKUS ZAMPANO by Janosch, 1975
ヤノッシュ絵・文 さくまゆみこ訳
アリス館牧新社/アリス館
1978.01

ドイツの絵本。私は1975年の夏にミュンヘンでヤノッシュに会って、インタビューしたことがあります。そのとき、この絵本を知って訳そうと思いました。
熊使いのザンパーノおじさんは、恐ろしい熊にさまざまな芸当をさせて、自分の方が強いところをみんなに見せていました。ところがある日ハエがぶんぶん飛んできて、熊は手をぐるぐる振り回し、熊をつないでいた綱を持っていたおじさんは宙にういてしまいます。そのまま綱が切れて、おじさんは・・・人間社会を批判的に見ていたヤノッシュらしい絵本です。