リサ・クライン・ランサム/作 松浦直美/訳
ポプラ社
2019
『希望の図書館』(読み物)をおすすめします。
舞台は1946年のアメリカ。母親が死去した後、父親と南部のアラバマから北部のシカゴへ引っ越してきたアフリカ系の少年ラングストンは、学校では「南部のいなかもん」とバカにされ、いじめにもあう。そんなとき、誰もが自由に入れる公共図書館を見つけ、そこで自分と同名のアフリカ系の詩人ラングストン・ヒューズの作品に出会い、その生き方にも触れる。本を窓にして世界を知り、しだいに自分の居場所や心のよりどころを見つけていく少年の姿が生き生きと描かれている。随所でヒューズの詩が紹介されているのもいい。
原作:アメリカ/10歳から/図書館 名前 詩 いじめ
(JBBY「おすすめ!世界の子どもの本 2020」より)