グンネル・リンデ/作 奥田継夫, 木村由利子/訳
冨山房
1982.10
黒い髪をひらひらさせている背の低いやせっぽちの少女フィアと、半年毎に引越す靴屋の甥のハンプス少年との間を行ったり来たりする不思議な石の物語。 (日本図書館協会)
黒い髪をひらひらさせている背の低いやせっぽちの少女フィアと、半年毎に引越す靴屋の甥のハンプス少年との間を行ったり来たりする不思議な石の物語。 (日本図書館協会)
『青い月の石』をおすすめします。
伝承遊び歌から始まる冒険物語。
少年ヨーストは、青い月の石を手に入れようと、いじめっ子のヤンと一緒に地下世界の王を追っていく。その途中で出会うイアン王子は、父王が地下世界の王と交わした約束を果たしにいくところだ。
3人は、地下世界の王の末娘ヒヤシンタに助けてもらい、それぞれの任務を遂行して無事に戻ってくるのだが、タブーをおかしたイアン王子は、最愛のヒヤシンタのことを忘れてしまう。そこで今度は少女フリーチェも加わり、王子に記憶を取り戻させるための次の冒険が始まる。
オランダ屈指のストーリーテラーが伝承物語のモチーフをふんだんに使い、豊かなイメージで現実とファンタジーの間に橋を架けた作品。
(朝日新聞「子どもの本棚」2018年5月26日掲載)
伝承遊び歌で始まり、ぐんぐんひっぱっていく冒険物語。祖母と暮らすいじめられっ子のヨーストは、青い月の石を手に入れようと、地下世界の王マホッヘルチェを追っていく。途中で出会ったイアン王子とたどりついた地底の国で難問をつきつけられるが、マホッヘルチェの娘ヒヤシンタが助けてくれる。ようやく地上に戻ると、タブーを侵したせいで愛するヒヤシンタのことを忘れたイアン王子に記憶を取り戻させるため、次の冒険が始まる。昔話のモチーフを使い、現実とファンタジーの間に橋をかけた作品。2020 年JBBY 賞受賞作。
原作:オランダ/10歳から/石 冒険 地下世界 タブー
(JBBY「おすすめ!世界の子どもの本 2019」より)
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