冬の王さまと、3人のきょうだい
『冬にやってきた春と夏と秋』
原題:KING WINTER'S BIRTHDAY by Jonathan Freedland, ill. by Emily Sutton, 2025
ジョナサン・フリードランド/文 エミリー・サットン/絵 さくまゆみこ/訳
徳間書店
2025.10
イギリスの絵本。冬の王様は、誕生日にきょうだいを招いて、特別なパーティーを開くことにしました。そのきょうだいとは、子どものころからずっと会っていない、春の女王、夏の王、秋の女王です。冬の王様は、やってきたきょうだいと、ご馳走を食べたりゲームをしたりして、楽しい時を過ごします。
ところが宮殿の外では、大変なことが起こっていました。夏の太陽がぎらぎら照っているのに、秋の雨がふりしきり、雪が舞い、春の花が開こうとします。それもこれも、四つの季節が同時に一つの場所に集まってしまったからなのです。

異常気象への警鐘ともいえるこの絵本は、85年前に27歳で亡くなったユダヤ系ドイツ人作家、ウルリッヒ・アレクサンダー・ボシュヴィッツが遺した物語をもとにして、ピュリッツァー賞受賞作家ジョナサン・フリードランドが紡ぎなおしました。そして、英国の人気絵本作家エミリー・サットンの絵が何より素晴らしいのです!

(編集:小島範子さん)