『マイロのスケッチブック』表紙
『マイロのスケッチブック』
マット・デ・ラ・ペーニャ/作 クリスチャン・ロビンソン/絵 石津ちひろ/訳
すずき出版
2021.10

『マイロのスケッチブック』をおすすめします。

マイロは小さな男の子。お姉ちゃんと地下鉄に乗ると、ほかの乗客たちの暮らしを想像して絵に描いていく。でも、大金持ちのぼんぼんかと思った子が自分と同じ目的地に向かうのを見て、見かけと実際の現実は違うかもしれないと思い始める。さっき寂しい独り暮らしだと思ったおじさんには仲良し家族がいるのかも。ウェディングドレスのお姉さんの結婚相手は女の人かも。マイロたちが到着したのは刑務所。面会したお母さんにマイロが見せた絵は? 想像力が現実を変えることだってきっとあるよね。
小学校低学年から

(朝日新聞「子どもの本棚」2022年01年29日掲載)