『シリアからきたバレリーナ』
キャサリン・ブルートン/作 尾﨑愛子/訳 平澤朋子/訳
偕成社
2022.01
キャサリン・ブルートン/作 尾﨑愛子/訳 平澤朋子/訳
偕成社
2022.01
『シリアからきたバレリーナ』をおすすめします。
11歳の少女アーヤは、内戦で故郷のシリアを離れ命からがら避難する途中、父親が行方不明になり母親は心身が衰弱してしまう。たどりついたイギリスでは、幼い弟の世話をしながら難民申請のために支援センターに通う日々。ある日音楽を耳にして吸い寄せられるように歩いていくと、そこはバレエ教室だった。アーヤは故郷でも夢中になっていたバレエをよりどころに、かつて難民だった先生にも支えられ、自分の居場所を見いだしていく。難民の少女の視点で紡がれた物語。
小学校高学年から
(朝日新聞「子どもの本棚」2022年02年26日掲載)