レイモンド・ブリッグズ『エセルとアーネスト:ほんとうの物語』さくまゆみこ訳
『エセルとアーネスト〜ほんとうの物語』
原題:ETHEL & ERNEST by Raymond Briggs, 1998
レイモンド・ブリッグズ作 さくまゆみこ訳
小学館
2007.12

イギリスの絵本。牛乳配達だった父のアーネストと、メイドだった母のエセルとの出会いからはじまり、息子レイモンドの誕生や、第二次世界大戦中の困難な暮らし、そして両親の病と死をドキュメンタリー風に描いています。つましいながら精いっぱい生きた労働者階級の両親と、有名な絵本画家になった息子の間に確かな愛情が通っているのが感じられて、いい絵本だな、としみじみ思います。
(装丁:田辺卓さん 編集:桑原勝明さん)