『とってもすばらしい場所』
原題:THE PERFECT PLACE by Matt de la Peña, ill. by Paola Escobar, 2024
マット・デ・ラ・ペーニャ/文 パオラ・エスコバル/絵 さくまゆみこ/訳
岩波書店
2025.01
原題:THE PERFECT PLACE by Matt de la Peña, ill. by Paola Escobar, 2024
マット・デ・ラ・ペーニャ/文 パオラ・エスコバル/絵 さくまゆみこ/訳
岩波書店
2025.01
主人公の少年ルーカスは、私立学校に通い、いい成績をとりますが、お父さんはおんぼろトラックに乗っていて、お母さんは夜の食堂で働いています。せっかくレポートで満点をもらっても、だれもほめてくれません。
ルーカスは、クラスメイトたちが住んでいるような、もっと素晴らしい場所に行けたらと思っています。すると、夜おそくに不思議な光がさしてきて、その光についていくと、金色にかがやく門がありました。その門をくぐると、そこには日の光がさんさんと降りそそぎ、みんながぴかぴかの車を乗り回し、上品な言葉で話し、あたりにはゴミ一つ堕ちていないのでした。
ルーカスはみんなの仲間に入れてもらい、称賛を受けてうきうきするのですが……。やがてこのカンペキな場所に居心地の悪さを感じ、ルーカスは自分の家にもどってきます。翌朝、仕事から帰ったお母さんは、息子のレポートを胸に押し当てて誇らしげです。家族に囲まれたルーカスは、言います。「もしかすると、たりないところがいっぱいあったって、とってもすばらしい場所なのかもしれないね」
エスコバルは、コロンビアの絵描きさんです。
(編集:松原あやかさん)