フランスのトゥールの町並み
『ボンジュール、トゥール』
ハン・ユンソブ/著 キム・ジナ/絵 呉華順/訳
影書房
2024.02

花散里:最初に本書を手にしたとき良いタイトルだと思い、手に取ってみて、パリのことやロワール川を訪れたときのことを思い返しながら読み始め、韓国の作家による作品で、主人公が韓国の少年であるとわかり、何よりも韓国の画家による挿絵が美しいと思いました。文章にも魅了されながら読みましたが、韓国人の少年と北朝鮮出身の少年の交流から、物語の謎解きとして、北朝鮮人が日本国籍を取得したことなど描かれていますね。朝鮮半島の歴史についても記されている作品のなかで、「訳者あとがき」にも書かれているように、歴史的事実と反することが、フィクションでも設定的にどうなのかと違和感が残りました。

ANNE:ミステリ仕立てで、ドキドキしながら読みました。導入の部分で伊藤博文暗殺事件の実行犯である安重根の名前が出てきましたが、読み手の子どもに事件を含めたその時代背景をきちんと伝えることが必要だと思いました。日本人として生活しているトシの家族、お父さんは本当に北朝鮮のスパイだったのかはっきり書いていないので、少しモヤモヤが残った感じがします。トゥールという町は知らなかったので、タイトルだけではピンとこなかったのですが、鮮やかな挿絵のおかげでフランスの美しい景色が目前に浮かんでくるようでした。

ハル:物語としてはおもしろかったのですが、みなさんのご意見をうかがいたいなと思う本でした。というのは、私はトシを、日本人になりすまして(本当に日本に住んでいたのかどうかすらはっきりせず)フランスで工作活動をしている家族の子だ思って読んだのですが、訳者のあとがきで、それは「ありえない設定」とありますね。でも、不正に日本国籍を取得したことが実際に明らかになったケースも過去にあったようです。現在も決して「ありえない」ことはないと思います。訳者が本当に「ありえない設定」だと思っているなら思っているで、ありえないけど架空の物語だからいいでしょう、というのはないんじゃないかと思うし、本当はありえる話だけど、読者である子どもたちを不安にさせまいと「ありえない」と書いたとしたら、それはそれで、なぜそれを日本の子に読ませたいと思ったのかが謎です。また、いくら歴史背景があっても、暗殺者を英雄視する行為は、私には、子どもにそのまま手渡すのはまずいように思えます。もちろん、おとなならそれぞれに感じることはあると思いますけれども。韓国と北朝鮮の子どもたちの話はとても興味がありますが、子どもが読む本としては、この本はちょっとどうなのかなと私は思います。

ハリネズミ:私はおもしろく読みました。トシのお父さんは北朝鮮の工作員なので、家族が身分を隠しているのですよね。そうだとしたら、正規のルートではなく当然裏工作もやるのだと思います。訳者は後書きで「トシの家族は、日本で祖国北朝鮮の仕事をするために日本国籍を取得したという描写があります。いま現在の日本の法律では、それはありえないことかもしれません。ですがその部分は、それを聞いたボンジュがスパイ映画のワンシーンを思い浮かべたように、あくまでも架空のお話として受け止めてよいのではないでしょうか」と書いていますが、私は架空の話ではなく実際にあり得る設定なのではないかと思いました。この後書きは、私には解せないことが他にもあって、この作品を「エキゾチックな物語」と言っているのも、何をもってエキゾチックと言っているのか、ピンときませんでした。ボンジュとトシが仲良くなったのに別れなくてはならないというのは、たとえばパレスチナとイスラエルの子どもが会うという以上のしんどさがありますよね。日本もかかわっておとなが作り上げた政治体制ゆえの不条理で、切ないですね。
韓国の子どもが北朝鮮の正式名称も知らないし、事情もよくわかっていないということが書いてあって、そこは驚きました。この作品では引っ越した先でボンジュが机の横に書かれたハングルの「愛するわが祖国、愛するわが家族」「生きぬかなければ」と書いてあり、その謎解きが一つの流れになっていますが、北朝鮮についてほとんど知らないボンジュなのに、それほど引っ張られる言葉だったのでしょうか。日本の子どもにとっては、ちょっとわかりにくいかもしれません。p32には、ボンジュが秘密にしておきたいことをあえて探ろうとしないお母さんが出てきますが、韓国の親はみんなこんなに物わかりがいいのでしょうか? それともこの家族の特性なのでしょうか?
本作りですが、1ページ大のおもしろいカラーの挿し絵がたくさん入っていて、斬新だなと思いました。日本の出版社なら費用がかかりすぎると文句が出そうです。書名は韓国語だとなんというのでしょうか? 「ボンジュール、トゥール」という書名はこの内容からすると能天気だと思ったのですが。

エーデルワイス:フランスの風情ある町並みが美しいトゥールで、韓国人である主人公のボンジュのほかに中国人、日本人、アラブ系と多国籍の人々がいて、基本フランス語を話しているけれど、それぞれの言語が飛び交っているという様子が興味深かったです。韓国と日本の微妙さ、複雑な感情があり、韓国では日本に対して厳しい内容の授業などを行っているんだろうなと想像できました。主人公のトシが、本当は北朝鮮人だけれども、日本人のふりをしなければならないこと、一つのところに長く居住できないこと、父親と離れて暮らしていることなど、過酷な毎日を送っていますが、それでも北朝鮮は母国だと大切に思う気持ちなども描かれていて、複雑さが伝わってきました。
その中で、ボンジュとトシの心が通じ合い友情を育むところが素敵だと思います。2人は離ればなれになり、思いはあっても手紙のやりとりも出来ず、たぶん一生会うことはないだろうと思うと切なくなります。
p48ジに、「……きちんとした格好をしていくと日本人と思われ、安物を着ていたら中国人と思われるらしいわよ」とありますが、どんな格好が韓国人?というのがおもしろかったです。それから、表紙、挿絵が素晴らしいですね。挿絵もカラーで豪華な本でした。

雪割草:おもしろかったです。トシはなんで日本国籍をもっているのだろうと不思議に思っていましたが、みなさんの話を聞いて理解できました。私は新潟市の出身で、実家の近所には横田めぐみさんが拉致された現場があって、北朝鮮というと怖いイメージをもって育ちました。韓国の方は、小学校がソウルの学校と姉妹校で行き来があって、ハングルや歌、料理を習ったり、チマチョゴリを着たり、楽しかった思い出があります。子どもたちにとって、直接は出会いにくい北朝鮮の子と、本を通じて出会えるという意味で、この作品は貴重だと思いました。また、フランスを舞台にすることで、フランス人から見たら、韓国、北朝鮮、日本のどこの出身かは見た目だけではわからないことを前提に、アイデンティティの問題に迫る切り口は上手だと思いました。p209で、トシが主人公に手紙で書き残した「ボクのこと、友だちって言ってくれてありがとう」という言葉は、居場所のないトシと今の難民の子どもたちが重なり、胸の詰まる思いがしました。錦鯉は、新潟の小千谷が産地なので、詳しいのは工作員の可能性もあるかもとやはり思いました。

ニャニャンガ:フランスに住む韓国の少年ボンジュと北朝鮮出身のトシが友人になる物語はとても興味深く、ミステリ仕立ててぐいぐい読めました。ただ、地の文は12歳のボンジュにしてはおとなびている印象に対し、会話文では「~の」と話すアンバランスさが少し気になりました。ちなみに図書館ではヤングアダルトコーナーに分類されていました。挿絵が個性的で、特にp135の絵は、主人公の心情を表現していて迫力があり、日本にはない表現に感じました。
訳者あとがきに書かれている「仕事のために日本国籍を持っている北朝鮮人という設定がありえないことかもしれない」となると、物語すべてが絵空事のように感じてしまい、大事なことなのにと残念に思ってしまいました。

ジョウビタキ:優れた文学作品で、良いものを読んだなあと思いました。挿絵もすばらしく、特に主人公の帽子の赤がアクセントになっていてすてきですね。課題として選んでくださった方に感謝しています。主人公の無邪気な好奇心が、実は友だち一家を追いつめていく有様に、息のつまるような思いがしました。ミステリとしても、サスペンスドラマとしてもひきこまれ、一気に読みました。安重根を偉人としているのは、日本の読者にとってはショックかもしれないけれど、日本を一歩出たら、こんな風に捉えられていることもあると若い人たちが知るのは、とても良いことだと思います。
北朝鮮の正式名称を韓国の子どもが知らないというくだりが、わたしにもショックでした。物語の舞台をフランスにしたのも、成功していますね。美しくて、おだやかな風景のなかに潜んでいるトシたち一家の悲しみや恐怖が、一段と強く感じられます。韓国文学をそんなにたくさん読んだわけではないけれど、独特の明るい寂しさのようなものを、この作品でも感じました。ただ、あとがきにある「エキゾチック」もそうですが、トシ一家が日本国籍を持っているというのは「あくまでも架空のお話」という文章にもひっかかりました。どうしてこんな風に余計な一言をいってしまったのかなあ? みなさんの意見にもあったように、じゅうぶんにありうることだと思うし、あとがきのために子どもたちにこの本を手渡すのをためらうことがあったりしたら、本当に残念だと思います。

さららん:自分もフランスに一時住んでいたので、学校のことや近所の薄暗いカフェのこと、当日の思い出をたぐり寄せるように読みました。トゥールは、ドイツに近いアルザスのように木造建築が並んでいる町なのですね。雰囲気のある表紙の絵から惹きつけられました。そして先日読んだ『隣の国の人々と出会う』(斎藤真理子著 創元社)と重ね合わせて、同じ民族なのに不条理に線が引かれていることの、心の在り方を一層よく知ることができました。朝鮮の歴史のまた別の側面を描いた「かぞくのくに」(ヤン・ヨンヒ監督)などの映画も、思い出しました。日本という場にあると、視点がどうしても限られがちです。フランスという場を設定して、そこで韓国と北朝鮮籍の子が出会う物語はとても斬新でした。出身が日本でも、韓国でも、北朝鮮でもフランスの人の目には変わりがないように見えるし、トシの一家が日本を隠れ蓑に使っている点もあり得る話だと思います。話は変わりますが、1990年代、近所に住む韓国人の友人に、朝鮮族(中国籍)の人を紹介しようとして、きっぱり断られた経験があります。北朝鮮と繋がりがあるかもしれないから、と言われました。私が思っていたような生易しい関係ではなかった。結果的にボンジュはトシを追いつめてしまうけれど、普通なら出会えなかったふたり、大きな力に巻き込まれて分断された少年たちが、「本当の意味で出会うことができてよかった。「愛するわが祖国、愛するわが家族」という机の文字に、朝鮮の歴史がぎゅっと詰まっているようです。難しいところはあるかもしれませんが、身近な国をもう少し深く知るためにも、YAの世代にぜひ読んでもらいたい作品だと思いました。

しじみ71個分:この本はさまざまな意味でとてもおもしろかったです。現代の韓国の人の感覚がとてもよくわかる作品だと思いました。フランスを舞台にしていることもありますが、現代韓国の人々の感覚がとてもインターナショナルで、その新しい感覚を作品の中にも持ち込んでいるようで、とてもグローバルな印象を受けました。日本人とは見えているものが違うかもと、うっすら思いました。ボンジュが北朝鮮のことをあまりよく知らなくて、トシに指摘される場面がありますが、今の若い子だとこのボンジュのような感覚なのかもしれず、逆にその点にリアルさを感じました。昔のおとなほど北朝鮮のこと知らないということは現代の若者だと実際にあるのかもしれません。ボンジュのセリフで、北朝鮮は独裁国家で、国民は貧しくて、というのがありますが、それは私たち日本人が報道を通して見聞きしている情報とほぼ同じようなもので、そういったステレオタイプな認識を、報道を通して知るくらいなのかもと思いました。北朝鮮の呼称については、私たちが日常的に「北朝鮮」と呼ぶように、韓国では「北韓」と呼ぶようですが、子どもだったら正式国名を知らないということもあり得ると思います。想像ですが、若い子たちは、徴兵されるまでは、祖国という概念を感じる機会が少ないのかなとも思いました。それか、祖国意識というのは、グローバルな暮らしの中では失われていくのかもしれないですね。逆に、トシやその家族は意識しながら生きていかざるを得ない。そこのギャップがまた物語の中で浮き彫りになっていく過程がおもしろいです。机に彫りこまれた「わが祖国」という言葉を見つける場面は、表現が非常に美しいと同時に、物語の仕掛けとしてとてもおもしろかったです。そのあと、ボンジュはその文字を書いた主を探し始め、その過程でトシとの関係が変化していきますが、その展開にドキドキしながら読みました。2人の間には、どうにもならないギャップや壁があったけれども友情を育み、友情が生まれた結果、離れ離れになってしまいますが、その結末の寂しさも含めて、とても美しい物語だと思いました。伊藤博文を暗殺した安重根が英雄、という点については、韓国史から見たらやっぱり英雄だと私は思います。韓国でならそれで当然だろうなと思います。日本が韓国で何をして、どのように思われているかについては、若い人たちも知っていてもいい、というか知るべきではないでしょうか。
韓国ドラマを見ても、時代物では必ず日本人は絶対に悪役です。そういう歴史教育を受けているといるのであれば、それが物語に出てくること自体当然で、そこに、違和感はありませんでした。若い人たちもたくさん韓国文化に触れる現在だからこそ、歴史上日本がやったことや、韓国の人たちの感情の根底には何があるかを認識して1度は悩んで、そのうえで楽しむ方がいいと私は思います。本当に様々な意味で心に残った作品でした。挿絵もデザインも造本もすばらしくかっこよくて、ああ、先を行かれちゃったなぁという気持ちになりました。

きなこみみ:繊細で、情景のひとつひとつに心が吸い寄せられていくような物語でした。読後もいろいろなことを考えたり、主人公のボンジュと一緒にフランスの空を眺めているような気持ちになったりしました。
作者は元々演劇の脚本家ということなんですが、うまいなと思うのが、冒頭の、机に書かれた「我が祖国」の言葉を見つけるシーン。光の演出のようで、とても引き込まれます。引っ越ししてきた夜に、この月の光の中で発見する言葉が胸に沁み込んだ少年の繊細さも素敵ですし、やはりこの月を見ながら書いただろう、書き手の気持ちも浮かび上がらせるようにも思いました。
フランスのトゥールという、異国が舞台であることで、ボンジュとトシ、2人の心の距離感や関係性がより鮮明になるんですが、そのことも、この冒頭のシーンと繋がっていて、ほんとにうまいなと。自国にいれば意識することのあまりない「祖国」という言葉や事情が、ボンジュとトシの間をむすびつけて、また引き離していく、その切なさを感じます。
グローバル世界と言われる反面、私たちは、どこにいても、ひとりひとりが、これまでの国の歴史と、今の政治状況と深く結びついている存在なんだということを、否応なく知らされてしまう。私ははじめ、トシは在日朝鮮人の一家なのかなと想像しながら読んでいました。でも、トシの抱える事情はもっと複雑で、そこに踏み込んでしまったボンジュは後悔するんですが、p189で「…自分のことを人に話せないっていうのは、隠れてくらしているようなものだろ」とトシがいっていて、いつも身を隠しているような気持ちで生きているトシにとって、何も隠さなくてよかったボンジュとの一瞬の交流は、とても大切な時間だっただろうと思うんです。そのせいで、もう会えなくなることも、もしかしたらトシはわかっていたのかもしれない。
でも、そうしたかったトシの気持ちもとても伝わってくる公園での2人のシーンが胸に沁みました。p164で、隣の国なのに、「朝鮮民主主義人民共和国」と言われて、最後までピンとこないボンジュに少し驚きました。こんなに、知らないんですね。同じ民族で、同じ半島に生きていても、フランス人とも、日本人とも普通に会えるのに、いちばん会うことのない人々が、地続きの隣に生きている人々なのだということに、この物語を読まないと気づきませんでした。そして、その事情に日本が深く関わっていることも、考えさせられます。
伊藤博文を暗殺した安重根のことが英雄として語られていますが、朝鮮半島の歴史と、そこに深く関与した日本の歴史を、こうして物語を通じて、日本以外の視点から眺めてみることも大切なことだと思います。歴史の深い闇をのぞかせながら、でも、心に残るのは、子どもたちが複雑な事情を抱えていても、お互いを友達として大切に思った瞬間があったこと。とても美しくて、どこか傷のように、あってよかったなと思う傷のように心に残る「文学」でした。

サークルK:ストーリーの展開する場所が、トゥールであるというところがまず絶妙でした。東京でもなく、パリでもなく、アジアや欧米の大都市ではない雰囲気が好きでした。ヨーロッパの小さな町の中で見かけるアジア人の「見られている」(それは時に、見張られているというニュアンスにもなってしまうので)外からの緊張感と、引っ越し先の家の中で偶然見つけた落書きの内からの緊張感がスリリングで、先をどんどん読みたくなる展開でした。日本人だと思ったトシが北朝鮮から来た男の子で、お父さんが工作員、おじさんは故郷では学者さんなのにトゥールでは一家でレストランをやっているという状況、ひっそりと身分を知られないように生きている家族の息苦しさや、苦悩が伝わるようでした。
日本では、北朝鮮はミサイルを飛ばす、拉致被害者の家族を苦しめ続けるというニュースを通じて知るばかりですが、このような物語を通じて、北朝鮮の一般家庭の苦しみにも想像力を働かせることができるなら、ぜひ中高生に手に取ってもらいたいと思いました。(お父さんが日本で工作員をしていたらしいということでは、やはり日本人としてはモヤモヤすることは否めませんが。)また挿絵がとてもモダンでおしゃれでした。表紙に描かれたハングルのタイトルと、このトゥールの街並みや石畳、通行人たちの洒脱なカラーの挿絵の取り合わせに、驚きました。(アジア系の垢ぬけなさがトゥールで浮いてしまうのでは?と思ったのは完全な偏見で、反省しました!)14章の小見出しのカラーがほかの章と違ってブラウン系の明るい活字になっているので、何か意味があるのかな、と思いましたが、これはどうやらプリントミス?のようですね(笑)。

しじみ71個分:あとがきの書きぶりについては、私も違和感がありました。北朝鮮の人が日本国内にいるということは実際あるんじゃないでしょうか。日本海から入ってくる人もあるでしょうし。北朝鮮から来た工作員については、「スリーパーセル」と呼ばれて、国会でも質問が取り上げられたりしているようです。翻訳した人が、なんの根拠も説明もなく、作品中の記述を否定したら、物語の印象が損なわれてしまうし、それはダメなんじゃないかなぁと思いました。

さららん:そういえば、トシの姿は、自分の正体が明かされたら、別の場所へと旅立たないといけない萩尾望都の漫画「ポーの一族」のアランにも、少し似ています(笑)。

花散里:p166、7行目「トシはなぜみんなの前で日本国籍をもつ北朝鮮人だと言わなかったのだろう」と書かれています。「北朝鮮人が日本国籍を取得できた」ことはないと思います。歴史を学んでいる中高生に、事実と反したものを進めて良いのか疑問に感じています。

ジョウビタキ:私は、ほかの方もおっしゃっているように、じゅうぶんありうることだと思うけど。

(2024年10月の「子どもの本で言いたい放題」より)

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