『路上のストライカー』
『路上のストライカー』
マイケル・ウィリアムズ著
さくまゆみこ訳
岩波書店 2013年12月20日
(STAMP BOOKS)
NOW IS THE TIME FOR RUNNING
by Michael Williams, 2009
故郷のジンバブエの村で家族や友人を虐殺されたデオは、障碍を持つ兄のイノセントと一緒に逃げて、さまざまな困難を乗りこえて、なんとか南アフリカにたどりつきます。でも、そこで遭遇したのは、外国人憎悪に駆られた人たちのヘイトスピーチと暴力。失意の底にあってシンナーに溺れていたデオを救ったのは、ホームレスのためのサッカーでした。ホームレス・ワールドカップという国際大会があるのを、私はこの本で知りました。切ないけど、勇気をもらえる作品です。迫力があり、最後には希望が見えてくるのがいいんです。
著者は南アフリカ人。カーカスレビュー・ベストブック、ALAベスト・フィクション・ブック。(編集:須藤建さん 表紙絵:塩田雅紀さん)
<おまけの情報>
*ホームレス・ワールドカップ・・・現在70もの国が参加
http://www.homelessworldcup.org/
*「ホームレス・ワールドカップ」・・・2006年の大会を扱ったドキュメンタリー映画。日本でも公開されました。
http://www.cinematoday.jp/movie/T0008603
*「野武士ジャパン」・・・ホームレス・ワールドカップ日本代表のHP
http://www.nobushijapan.org/