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童話学がわかる

原稿書きました


ふしぎの国のアリス

ちょっとチャレンジングなことをしてみようかと思って、再話しました。もちろん注釈付きの原文を読んでいます。

でも、結論としては、「アリス」はやっぱり、英語ができる人なら原文で読むのがいちばんおもしろいと思います。言葉遊びのたぐいは、翻訳ではなかなか表現できないので。ちなみに最近は、原文を読まないで再話する方も大勢おいでですが、それはまずいと思っていますし、あらすじだけの再話なら読まないほうがいいと思っています。

(編集:桑原勝明さん)


スホーの馬〜アジア・アフリカの民話

私がこの本のために選んで再話したのは、つぎの5話です。オムニバスなのでごちゃまぜ感もありますが、まじめに選んでまじめに訳しました。巻末の「アジア・アフリカ民話の舞台」と「さまざまな動物物語」も書いています。

◆「スホーの馬」・・・モンゴル
絵は、梶山俊夫さん。赤羽さんの絵本で有名な、馬頭琴の由来を語るお話です。私は東京外語大のモンゴル語の教授・蓮見治雄先生に原話を見せていただいて再話しました。「スホー」という名前は、蓮見先生は「スヘ」に近い発音だとおっしゃったのですが、それは何となく変だし、かといって赤羽さんの「スーホ」も使えないかなと思って、こうしました。

◆「アナンシのへびたいじ」・・・ガーナ
絵は本信公久さん。アシャンティの人たちの間に伝わるクモのアナンシを主人公にした昔話です。

◆「ジャッカルとらくだ」・・・東アフリカ
絵は、タンザニアのティンガティンガ派の画家デービッド・ムズグノさんです。タンザニアにいる友人経由で特別にたのんで描いてもらいました。

◆「のうさぎのちえ」・・・中央アフリカ
絵は、長野博一さん。アフリカ民話にたくさん登場するトリックスターのノウサギが活躍しています。

◆「どうぶつのおんがえし」・・・インド
絵は、井上洋介さん。古代インドの説話集「パンチャタントラ」に出てくるお話です。

(編集:桑原勝明さん)


セックス産業——東南アジアにおける売買春の背景