ドイツの絵本。私は1975年の夏にミュンヘンでヤノッシュに会って、インタビューしたことがあります。それで、この絵本を知って訳そうと思いました。
熊使いのザンパーノおじさんは、恐ろしい熊にさまざまな芸当をさせて、自分の方が強いところをみんなに見せていました。ところがある日ハエがぶんぶん飛んできて、熊は手をぐるぐる振り回し、熊をつないでいた綱を持っていたおじさんは宙にういてしまいます。そのまま綱が切れて、おじさんは・・・人間社会を批判的に見ていたヤノッシュらしい絵本です。