『ゴインキョとチーズどろぼう』 (チュウチュウ通り1番地)

エミリー・ロッダ作 さくまゆみこ訳 たしろちさと絵
あすなろ書房
2009.09
原著:OLD BUN AND THE BURGLAR by Emily Rodda, 2005

 オーストラリアの絵物語。といっても絵のほうは日本人のたしろさんに描いていただいています。原書の絵がイマイチだったからです。ロッダさんが来日なさったとき、このシリーズのことを聞いて、出るのを楽しみにしていました。
チュウチュウ通りは、ハツカネズミたちの住むネコイラン町にあります。そこには1番地から10番地まで、10軒の家が建っていて、気のいい仲間が住んでいます。シリーズは、このチュウチュウ通りの住民たちを1匹ずつフィーチャーしていきます。
 この1作目は1番地に住む老ネズミの「ゴインキョ」が主人公。ゴインキョは黄金にかがやくチーズをいっぱい持っています。でも、そのチーズをねらう泥棒がやってくるのです。
 ストーリーテラーとしてのロッダさんの技量ががすばらしいと思います。ストーリーがおもしろいだけじゃなくて、ちょっと考えさせられるし。どの見開きにもかわいい絵がついているので、小学校低学年の子どもたちから読んでもらえます。
(装丁:タカハシデザイン室 編集:吉田亮子さん、山浦真一さん)

*厚労省児童福祉文化財選定