オーストラリアのファンタジー。私はよくなくし物をするのですが、この本を読むと、そのなくし物がどこへ行ってしまったのかが、よくわかります。バリアの向こうの謎の国にまぎれこんでしまったのです。どこにでもいそうなパトリックという少年のキャラづくりもいいし、ストーリーテラーとしてのロッダさんのうまさも全開!
続編に『謎の国からのSOS』があります。
(絵:杉田比呂美さん 編集:山浦真一さん 装丁:タカハシデザイン室)

*オーストラリア児童図書賞・最優秀賞受賞