イギリスの絵本。『チャーリーのはじめてのよる』の続編です。今度は、ヘンリーが子犬のチャーリーを連れて、おじいちゃんを駅まで迎えにいきます。おじいちゃんは、犬が好きではないので、ヘンリーは心配していたのですが、ある事件がきっかけで、おじいちゃんとチャーリーは仲良しになります。オクセンバリーのこの絵、犬好きにはたまらないですよ。
(装丁:中嶋香織さん 編集:河本祐里さん)

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『チャーリー、おじいちゃんにあう』
の書評・紹介記事が掲載されていました。

エイミー・ヘスト文
ヘレン・オクセンバリー絵
さくまゆみこ訳
岩崎書店 2013

◆ヘンリーと子犬のチャーリーは、おじいちゃんを駅まで迎えに行きます。犬の苦手なおじいちゃんはチャーリーと仲良くなれるのでしょうか?
透明感のあるやわらかな色彩が魅力の画家が、元気いっぱいの子犬のチャーリーを、表情豊かに愛らしく描きました。こじんまりとした小さな駅舎、昔ながらの街並みが残るイギリスらしい田舎が舞台。チャーリーとヘンリー、おじいちゃんの心温まる交流です。
—「子どもの本」安曇野ちひろ美術館 柳川あずささんによる紹介記事。「「赤旗」2014年1月1日)

◆雪のふる日。ヘンリーは子犬のチャーリーと、汽車でやってくるおじいちゃんをむかえに行った。おじいちゃんは今まで犬と仲良くなったことがない。チャーリーを見てもにこりともしない。
そんなとき、とつぜんおじいちゃんのぼうしが風にさらわれる。チャーリーは、ぼうしを追いかけて見えなくなった—。だれかと友達になるって、実はすごいことだ。おじいちゃんの気持ちが変わっていく様子をたどってみて。
—「友達になるって、すごい」(「高知新聞」2014年1月12日)

◆動物の気持ちが通じる姿を描いた『チャーリー、おじいちゃんにあう』は、子どもの柔らかな表情やしぐさが心温まる新刊絵本。子犬を飼い始めた男の子、ヘ
ンリー。犬と仲良くしたことのないおじいちゃんは、最初は硬い表情。しかし子犬のある行動によって、おじいちゃんの心は解きほぐされる。
—「子犬の懸命な姿、人の心を温かく」(「読売新聞」夕刊 2014年2月1日)

◆雪の日曜日、ぼくは愛犬チャーリーと駅までおじいちゃんを出迎えに。懐っこく賢い子犬に、おじいちゃんも心を開いていきます。ぼくの願いがにじむ文、愛のこもる確かなデッサンに温かく満たされます。
——「祖父と孫と子犬の大好きな心が通い合う」(「月刊MOE」2014年3月号「2014年2月3日)

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同じ主人公(少年ヘンリーと子犬のチャーリー)の絵本はもう一冊あります。『チャーリーのはじめてのよる』です。こっちは、やってきたばかりの子犬を気遣うヘンリーの気持ちに焦点を当てています。