『春くんのいる家』をおすすめします。

新しい家族の形をテーマにしたフィクション。日向は、両親が離婚した後、母と一緒に祖父母の家で暮らしているが、そこに、従兄の春も加わって一緒に暮らすことになった。春は、父親が病死し母親が再婚した結果、跡取りとして祖父母の養子になったのだ。新たな5人家族は、最初はぎくしゃくしていて、感情も行き違う。しかし、春が子ネコを拾ってきたことなどをきっかけに、徐々に、みんなが寄り添い合い、新たなまとまりを作り出していく。その様子を感受性豊かな日向の一人称で描いている。

(「おすすめ! 日本の子どもの本2018」<読みもの>掲載)

キーワード:家族、友だち、ネコ