『あしたはきっと』をおすすめします。

茶色い肌の子どもが主人公の「おやすみなさい」の絵本。「あしたはきっと」という言葉に続いて、子どもの日常を彩る青空や、おいしい食べ物や、だれかの歌声が出てきたかと思うと、だんだん想像がワイルドになって、クジラに乗ったり、「へんちくりんなやつ」を見つけたり、笛を吹きながらカタツムリを散歩させているおじさんに会ったりもする。今日がつらかった子どもにも、明日はきっと素敵なことや不思議なことがありそうと思わせてくれるのがいい。寝る前に読んでも、読んでもらっても、楽しいよ。(小学校低学年から)

(朝日新聞「子どもの本棚」2019年6月29日掲載)

キーワード:絵本、想像