日付 2000年10月26日
参加者 ウンポコ、愁童、ウォンバット、ひるね、オカリナ、
ねむりねずみ、モモンガ
テーマ ふしぎなお話

読んだ本:






[第2部]

読書会終了後の飲み会の席に、フランクフルト帰りのウーテさん登場。時差のため、午後2時起床とのこと。フランクフルトのブックフェアの話や、ドイツ人は厚い本が好きといった話などでもりあがるが、日本シリーズを観戦中のとなりのサラリーマンチームのにぎやかさには、いつもかしましい私たちも閉口する。ウンポコさんは、「最近の男は、声がカン高くてヤだねぇ。恥ずかしいよ」と嘆く。

そんななかで飛び出した、ウーテさんの日本語論はたいへん興味深いものでありました。それは「ヨーロッパの言語は耳で聴く言語。日本語は、視覚的な言語」というもの。たとえば「風力計」。日本人だったら、風力計を知らなくても、文字をみれば、小学校3年生の子だって、それがどんなものなのか、文字から理解できる。いっぽうドイツでは、風力計という単語を知らなければ、ギリシャ語かラテン語の知識がないかぎり、大人だって、その単語が風力計を指しているということがわからないそうだ。日本語の特殊性について、あらためて考えさせられる。

しかし、ほー、なるほどなぁと感じいっているところに、オカリナさんから「それは日本語の特性ではなくて、漢字や表意文字の特性じゃない」という、するどいつっこみが……。うーむ。そういわれれば、そうかも、と思っていると、ウンポコさんは「日本語は、3種類の文字をミックスして使うところが、すばらしいのだ。とくにカタカナがあったおかげで、植民地にならずにすんだのだぞ」と発言。うーむ。たしかに。でも、まー、植民地は、少々、論理の飛躍か? たしかに、外国語もそのまま表記できちゃうんだから、カタカナは、すごい発明だよな。しかし、なんでもかんでも、カタカナにすればよいのか?! と考えると、それもちょっとちがう気がする。ウンポコ氏いわく、中国では、外来語はまず音を漢字になおそうとするんだって。だから、たとえば「ジョギング」は「長駆」と書くそうな。へーえ。知らなかったっす。言葉について考えるのはおもしろい。と、わかったようなわからないような、とりとめもない会話を楽しむうちに、秋の夜は更けていきました。(ウォンバット記)