西アフリカのギニアでマリンケ人として生まれ育った作家が、少年時代を誇りをこめてふりかえった自伝的小説。鍛冶屋のお父さんの仕事、ワニのトーテムに守られたお母さんの不思議な力、太鼓のひびき、成人になるための儀式、村の日常生活、グリオのパフォーマンスについてなど、おもしろくて興味深い記述にあふれています。(カット:エム・ナマエさん 編集:家井雪子さん)
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Yumiko Sakuma
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タグ: 自伝的小説
はみだしインディアンのホントにホントの物語
アメリカのYA小説。アメリカでたくさんの賞を受賞した北米先住民作家の自伝的小説です。著者は、78%が実体験だと語っています。主人公は、保留地で生まれ育った14歳のアーノルド。体も弱くいじめも受けています。でも、ある日、教科書をぶつけて鼻の骨を折ってしまった白人の先生から聞いた一言で、決意するのです。このままでは希望がない、保留地を出て白人のエリート校へ行こう、と。それは、ただ学校を変えることではなく、さまざまなことを意味していました。
私は翻訳する作品を探すために原書でいろいろ読みますが、この10年ではいちばんおもしろかった作品です。北米先住民の若者の今を知る好著というだけでなく、人間としての誇りとか、希望とか、生きるとは何かとか、そんなことも考えさせてくれます。すてきなおばあちゃんも登場します。
(装丁:城所潤さん 編集:喜入今日子さん)
*全米図書賞受賞
*ボストングローブ・ホーンブック賞受賞
*やまねこ賞読み物部門受賞
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<紹介記事>
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