タグ: ウサギ

『ウサギのソロモン、へんしんする』表紙

ウサギのソロモン、へんしんする

以前『くぎになったソロモン」というタイトルで、セーラー出版から出ていた絵本ですが、翻訳が小さい子ども向けにやや簡略化されているように思い、新たに訳し直しました。翻訳も装丁も、いちいち原書出版社に送って了解を得なければならず、編集の方たちが大変でした。

今回またじっくりスタイグの絵を見ることになったのですが、ウサギやネコの表情など、簡単な線でありながら、とっても味わい深いと再認識。それにしても、ウサギのお父さんは家の中でもいつもスーツにネクタイ姿なんですよ。おもしろいですね。

(編集:高尾健士さん、小島範子さん  装丁:鳥井和昌さん)

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『ウサギとぼくのこまった毎日』表紙

ウサギとぼくのこまった毎日

『ウサギとぼくのこまった毎日』(読み物)をおすすめします。

先生から預かったウサギのユッキーのせいで、トミーの一家は大騒ぎ。俳優のお父さんが仕事をもらえそうだったのに、ユッキーが主役俳優のズボンにおしっこをひっかけてダメになったり、トミーがユッキーを散歩させていたら犬たちに囲まれてしまったり、庭でユッキーとお茶会をしていた妹が風邪をひいてしまったり……。でも、そのユッキーが逃げ出してトミーが必死で探し出したときから、一家にもなんだか運が向いてきた。厄介なウサギを抱えた少年と一家の日常を、ユーモアたっぷりに描く楽しい物語。

原作:イギリス/9歳から/ウサギ、ペット、 家族

(JBBY「おすすめ!世界の子どもの本 2021」より)

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『こうさぎとほしのどうくつ』表紙

こうさぎとほしのどうくつ

『こうさぎとほしのどうくつ』(絵本)をおすすめします。

4匹の子ウサギのきょうだいが、嵐を逃れるために洞窟に入りこみ、となりの子ウサギたちとも出会って、洞窟の中を探検する。そのうち、ランタンを落とし、真っ暗な中を子ウサギたちは洞窟の中の大広間にすべり落ちてしまう。ところがその大広間の天井には、星のような光がまたたいていて、子ウサギたちを洞窟の出口へと案内してくれた。最後は家にもどって一安心。子ウサギたちの驚き、不安、安堵、幸福感など心のうちを、顔の表情や変化に富む背景の色でうまく表現している。

5歳から/ウサギ 友だち 冒険

 

The Little Bunnies and the Star Cave

Four little bunnies run into a cave to escape a storm. There they meet their bunny neighbors and begin exploring the cave together. But one of them drops the lantern and in the darkness, they slide into a big cavern within the cave. The ceiling twinkles as though with stars. By this light, the bunnies find their way out of the cave and return home safely. The emotions they experience, such as surprise, anxiety, relief and happiness, are beautifully conveyed through their facial expressions as well as the richly varied background colors. (Sakuma)

  • Text: Watari, Mutsuko | Illus. Dekune, Iku
  • Nora Shoten
  • 2016
  • 40 pages
  • 26×21
  • ISBN 9784905015277
  • Age 5 +

Rabbits, Caves, Exploring, Friends

(JBBY「おすすめ!日本の子どもの本2018」より)

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『こうさぎとおちばおくりのうた』表紙

こうさぎとおちばおくりのうた

『こうさぎとおちばおくりのうた』をおすすめします。

4ひきの子うさぎきょうだいが、祭りの花火の音に誘われて、落ち葉行列に参加したり、森に入って歌ったりはねたりするうちに、道に迷ってしまう。一面落ち葉に覆われた森は、様子が変わっていたからだ。助けてくれたのは、ブナの大木「ぶなじい」。冬になる前の美しくかがやく自然の中に入り込んで、子うさぎたちと一緒にささやかな冒険を楽しめる絵本。
5歳から

(朝日新聞「子どもの本棚」2021年11月27日掲載)

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いいこってどんなこ?

小さなうさぎの男の子とお母さんとの間のやりとりで展開する絵本。不安を抱えた幼い子をあたたかく包みこむお母さんがすてき。 (日本児童図書出版協会)

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ロージー、はがぬける

ロージーの歯が抜けました。でも,ロージーは,歯の妖精にあげたくありません。子どもの成長をあたたかくとらえたシリーズ2作目。 (日本児童図書出版協会)

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ロージー、いえでをする

うさぎのロージーはママとお菓子をつくりたいのに,ママは弟のマットをかまってばかり。ロージーは家出をすることにしました。 (日本児童図書出版協会)

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ごちそうさまのなつ

野菜畑にはごちそうがいっぱい。天真爛漫なウサギの一家と人間の夫婦の知恵くらべ。ユーモアあふれる楽しい絵本。 (日本児童図書出版協会)

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もりのともだち

春になり,氷の家がとけてしまうと,きつねは野うさぎの家を占領してしまいました。それを聞いた森の動物たちは……。 (日本児童図書出版協会)

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モーリス・プレジャー『こうさぎビリー』さくまゆみこ訳

こうさぎビリー

イギリスの仕掛け絵本。元気なこうさぎのビリーが、ちょうちょをさがして、あっちこっちをさがしまわります。どの見開きにも仕掛けがあって、何よりとっても絵がきれいです。共同出版だととかく印刷や製本が心配ですが、これはとてもていねいに作られていました。
(編集:林千里さん)


ポージー・シモンズ『せかいいちゆうかんなうさぎラベンダー』さくまゆみこ訳

せかいいちゆうかんなうさぎラベンダー

ラベンダーは内気でおとなしい慎重派。お兄さんやお姉さんが危なっかしい遊びをするので、いつもハラハラしています。ピザやドーナツが好きな町のキツネが遊びにやってきても、用心して近寄りません。「よわむし!」「おくびょうもの!」と言われたラベンダーが、どうやって世界一勇敢なウサギと言われるようになったのか……まあ、読んでみてください。
(装丁:桂川潤さん 編集:山浦真一さん)


ジェリー・ピンクニー『うさぎとかめ』さくまゆみこ訳

うさぎとかめ

アメリカの絵本。イソップ物語の中にあるおなじみのウサギとカメが競走するお話を、ピンクニーが個性あふれる絵本にしました。ユニークなのは、油断したうさぎが、ただ負けてくやしがるだけではないところ。ピンクニーは、もうアメリカ絵本界の大家ですが、年々絵がじょうずになるし、絵本としての完成度も高まっているように思います。すごい!
(装丁・書き文字:森枝雄司さん 編集:鈴木真紀さん)