アメリカの絵本。プエルトリコからニューヨークにやってきたばかりの少年ホワニートが、いなくなった犬をさがして、街に出ていきます。ホワニートは英語が話せません。でも、肌の色もまちまちな、様々な子どもたちが手を差し伸べ、犬をさがすのを手伝ってくれます。もともとはスペイン語と英語のバイリンガル絵本でした。キーツがどの部分をどこまで担当したのか、調べたけどわかりませんでした。
(編集:星野博美さん)
バオバブの木と星のうた
タグ: 異文化
ぼくのいぬがまいごです
むこうがわのあのこ
アメリカの絵本。こっち側とむこう側の境目には長くつづく高い柵があります。こっち側にはアフリカ系の人たちがくらし、むこう側には白人が住んでいます。こっち側の子どもたちは、むこう側の人たちとつきあってはいけないと、親たちに言われています。ある日、柵のむこうに白人の女の子があらわれて、じっとこっちを見ています。でも、こっち側の女の子たちは無視します。だけど、いつもぽつんとひとりでこっちを見ているあの女の子のことは、気になります。そのうち、こっち側の子どもとあっち側の子どもの距離がだんだん縮まって、とうとう女の子たちは、その境目を文字どおり乗りこえていくのです。おかげで未来も変わっていきそうです。
(装丁:則武 弥さん 編集:相馬徹さん)
***
<紹介記事>
・「教育新聞」2010年12月17日
イライジャの天使 ハヌカとクリスマスの物語
ユダヤ教徒の少年ととキリスト教徒のおじいさんの友情の物語。この絵本が取り上げているのは、実在のアフリカ系アメリカ人イライジャ・ピアース。文章を書いたローゼン(イギリス人のマイケル・ローゼンとは別人です)も、絵を描いたロビンソンも、小さいときにイライジャが大好きでした。床屋さんをしていたイライジャの木彫りはナイーブアートの一種だと思いますが、素朴で心のこもった本当にすてきなもので、一部は▶︎http://foundationstart.org/artists/elijah-pierce/▷ここ│や▶︎http://www.kenygalleries.com/images/af-pierce/pierce-bio.html▷ここ│で見ることができます。(編集:松井智さん、松木近司さん)
ぼくはマサイ〜ライオンの大地で育つ
原マサイの著者が書いたノンフィクション。ケニア北部の遊牧民の子として生まれ、キリスト教の学校に入り、伝統文化と西欧文化の間で悩みながら成長した著者の半生記。ライオン狩りの恐怖、初めて学校に入ったときのとまどい、伝統的な遊牧民の暮らし、サッカーで大統領の応援を受けたこと、アメリカに渡るときの不安などが、素朴で真摯な語り口で語られていきます。渇きで死にそうになったとき牛の鼻をなめて生き延びたという話など、びっくりするようなエピソードも。
著者のレクトンさんは、その後1年の半分はアメリカで教え、もう半分はケニアの遊牧民の福祉のために活動していましたが、今はケニアの政治家になっておいでのようです。
(編集:服部義治さん)
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