カテゴリー: 読書会記録

2018年10月 テーマ:古典を今によみがえらせる

日付 2018年10月30日
参加者 アカシア、カピバラ、さららん、しじみ71個分、すあま、須藤、西山、ネズミ、花散里、ヘレン、マリンゴ、レジーナ、(アンヌ、エーデルワイス)
テーマ 古典を今によみがえらせる

読んだ本:

富安陽子文 山村浩二絵 『絵物語 古事記』偕成社
『絵物語 古事記』
富安陽子/文 山村浩二/絵 三浦佑之/監修
偕成社
2017.11

<版元語録>『古事記』の上巻におさめられた神話が、富安陽子さんの息のかよった文章で生き生きとよみがえりました。全ページ、山村浩二さんによる挿し絵入りで、迫力のあるイメージが広がります。子どもから大人まで、初めて読む『古事記』の決定版です。
日本児童文学者協会編『迷い家:古典から生まれた新しい物語・ふしぎな話』偕成社
『迷い家』
日本児童文学者協会/編 平尾直子/絵
偕成社
2017.03

◆村上しいこ 作「やねうらさま」、二宮由紀子 作「魚心あれば?」、廣嶋玲子 作「迷い家」、小川糸 作「三びきの熊」 <版元語録>古典をモチーフにした4つの物語を収録。不思議をテーマにしたそれぞれの作品の最後に著者メッセージ、巻末に古典への読書案内を掲載した。
ピウミーニ著 ケンタウロスのポロス
『ケンタウロスのポロス』
原題:FOLO, IL CENTAURO by Roberto Piumini, 2015
ロベルト・ピウミーニ/作 長野徹/訳 佐竹美保/絵
岩波書店
2018.05

<版元語録>舞台は古代ギリシア。若いケンタウロスのポロスは英雄ヘラクレスに出会い、英知を得るための旅に出た。ヘラクレスやアマゾン族に育てられた少女イリーネらの助けをかりて、ポロスは試練をつぎつぎに乗り越えるが、そのころ故郷では悪がはびこりつつあり……。イタリアの言葉の魔術師、ピウミーニによる「行きて帰りし物語」。

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2018年07月 テーマ:子どもと花をめぐる物語

日付 2018年7月17日
参加者 アカシア、アンヌ、さららん、ととき、花散里、ハル、マリンゴ、
(エーデルワイス)
テーマ 子どもと花をめぐる物語

読んだ本:

中澤晶子『さくらのカルテ』
『さくらのカルテ』
中澤晶子/作 ささめやゆき/絵
汐文社
2018.04

<版元語録>サクラハナ・ビラ先生は桜専門の精神科医。ストレスで病気になった桜の治療をしています。古都の桜はなぜ不眠症になったの? 福島の桜の悩みは? 時代も国も違う3つの桜の物語。2017年「毎日新聞西日本版」連載の単行本化。
エミリー・バー『フローラ』
『フローラ』
原題:THE ONE MEMORY OF FLORA BANKS by Emily Barr, 2017
エミリー・バー/著 三辺律子/訳
小学館
2018.02

<版元語録>記憶障害の少女フローラが唯一覚えていたのは、あこがれの彼と水辺でキスをしたことだった。絶対に忘れられないラブストーリー。
ジョン・デヴィッド・アンダーソン『カーネーション・デイ』
『カーネーション・デイ』
原題:MS. BIXBY'S LAST DAY by John David Anderson, 2016
ジョン・デヴィッド・アンダーソン/作 久保陽子/訳
ほるぷ出版
2018.04

<版元語録>12歳のトファー、スティーブ、ブランドの担任・ビクスビー先生は、一人ひとりをよく見て、さりげなくアドバイスしてくれる信頼できる先生だ。ところが先生がガンで入院し、突然会えなくなってしまう。どうしても伝えたい事がある3人は、学校をサボってお見舞いに行くことにしたが…病院までの道中で起こるアクシデントやケンカで、それぞれの悩みが見えてくるが…。3人の成長物語。

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2018年06月 テーマ:5年生いろいろ

日付 2018年6月22日
参加者 アカシア、アンヌ、オオバコ、カピバラ、コアラ、さららん、
須藤、西山、ネズミ、花散里、マリンゴ、ルパン、レジーナ、
(エーデルワイス)
テーマ 5年生いろいろ

読んだ本:

ゆき『ゆくぞ、やるぞ、てつじだぞ!』
『ゆくぞ、やるぞ、てつじだぞ!』
ゆき/作 かわいみな/挿絵
朝日学生新聞社
2017.02

<版元語録>おっちょこちょいで、ひたむきで、そんなあいつがやってきた! 勉強はいまいち、運動もさっぱり。だけどてつじの周りには、いつも笑顔があふれてる! 折り紙つきの「へんなやつ」!? 5年生のてつじが仲間たちとくり広げる、ユーモアいっぱいの物語! 朝日小学生新聞の人気連載小説。朝日学生新聞社児童文学賞第7回受賞作。
ケイト・ビーズリー『ガーティのミッション世界一』
『ガーティのミッション世界一』
原題:GERTIE'S LEAP TO GREATNESS by Kate Beasley, 2016
ケイト・ビーズリー/作 井上里/訳
岩波書店
2018.02

<版元語録>ガーティは世界一の小学五年生を目指す、元気いっぱいの女の子。そのためにはなんでも一番になると心に決めた。ところが新学期早々、転校生のメアリー・スーがクラスの人気者の地位に躍り出てしまい……。けんめいに生きる子どもの苦闘と大そうどうの日々を、ユーモアあふれる筆づかいでつづる、注目のデビュー作。
小俣麦穂『ピアノをきかせて』
『ピアノをきかせて』
小俣麦穂/作
講談社
2018.01

<版元語録>「千弦ちゃんのピアノはすごいけど、いっしょにうたったり踊ったりできない」響音は、姉の心をゆさぶるため、ふるさと文化祭に出場することになったのですが…。感性を信じて生きる姉妹が奏でる音楽小説。

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2018年05月 テーマ:生きものと私

日付 2018年05月31日
参加者 アンヌ、カピバラ、シア、西山、ネズミ、ハリネズミ、ハル、マリンゴ、レジーナ、
(エーデルワイス、ルパン)
テーマ 生きものと私

読んだ本:

河合二湖『金魚たちの放課後』
『金魚たちの放課後』
河合二湖/作
小学館
2016.09

<版元語録>三度目の転校でできた友だちに案内された不思議な場所は、金魚の畑だった。金魚の街で出会った少年少女たちの友情と成長の物語。
マイケル・モーパーゴ『図書館にいたユニコーン』
『図書館にいたユニコーン』
原題:I BELIEVE IN UNICORNS by Michael Morpurgo, 2015
マイケル・モーパーゴ/作 ゲーリー・プライズ/絵 おびかゆうこ/訳
徳間書店
2017.11

<版元語録>主人公のトマスは、山に囲まれた村で育った。山や森の自然のなかで遊ぶのが大好きなトマスは、本を読むのなんか大きらい。ところが、お母さんに無理やり連れて行かれた図書館で、素晴らしい司書と木でできたユニコーンに出会う! 先生のおかげで本が好きになったトマスの日常に、やがて戦争がやってきて…。本の力にみせられ、戦火から本を守りぬき、復興した村人たちの姿を、幻想的なユニコーンとともにドラマチックに描いた感動作!
サラ・ペニーパッカー『キツネのパックス』
『キツネのパックス〜愛をさがして』
原題:PAX by Sara Pennypacker, 2016
サラ・ペニーパッカー/作 ジョン・クラッセン/絵 佐藤見果夢/訳
評論社
2018.01

<版元語録>ピーターは、死にかけていた子ギツネを助ける。それ以来、パックスと名づけられたキツネとピーターは、ずっといっしょに生きてきた。でも、別れなければならなくなり…。運命に立ち向かうことの大切さを教える、胸を打つ感動の物語。

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2018年04月 テーマ:好きなものがある子どもたちの話

日付 2018年04月20日
参加者 アカシア、アンヌ、カピバラ、コアラ、さららん、西山、ネズミ、ハル、マリンゴ、ルパン、
レジーナ、(エーデルワイス)
テーマ 好きなものがある子どもたちの話

読んだ本:

ジョー・コットリル『レモンの図書室』
『レモンの図書室』
原題:A LIBRARY OF LEMONS by Jo Cotterill, 2016
ジョー・コットリル/作 杉田七重/訳
小学館
2018.01

<版元語録>カリプソは、本が大好き。いつもひとりでいるカリプソにとって、本はたったひとつの心のよりどころだった。「わたしはだいじょうぶ」何があっても、カリプソは、自分に言い聞かせる。そんなカリプソの心を開いたのは?
三輪裕子『ぼくらは鉄道に乗って』
『ぼくらは鉄道に乗って』
三輪裕子/作 佐藤真紀子/挿絵
小峰書店
2016.12

<版元語録>小学4年の悠太は、電車が大好きな鉄道少年。ひょんなことから同じアパートに越してきた同じ年の理子を、互いの親には内緒で千葉県の大原まで連れて行くことに。不安がいっぱい! ぼくと理子の鉄道の旅がはじまる。
佐藤まどか『一〇五度』
『一〇五度』
佐藤まどか/作
あすなろ書房
2017.10

<版元語録>都内の中高一貫校に、編入した真は中学3年生。スラックスをはいた女子梨々と出会い、極秘で「全国学生チェアデザインコンペ」に挑戦することに…! 中学生としては前代未聞の、この勝負の行方は? 椅子デザイナーをめざす少年の、熱い夏の物語。

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2018年03月 テーマ:学ぶということ

 

日付 2018年3月15日
参加者 アザミ、アンヌ、オオバコ、コアラ、さららん、西山、ネズミ、ハル、レジーナ、ルパン、
(エーデルワイス、しじみ71個分)
テーマ 学ぶということ

読んだ本:

リンダ・マラリー・ハント『木の中の魚』
『木の中の魚』
原題:FISH IN A TREE by Lynda Mullaly Hunt, 2015
リンダ・マラリー・ハント/作 中井はるの/訳
講談社
2017.11

<版元語録>アリーは6年生の女の子。読み書きができないことを隠すために、わざと変な行動をとってしまう。自分に自信がなく、学校では頭も行いも悪い子だと思われている。友達もなく、いつもいじめられがちだった。ところが産休をとる先生の代わりにやってきたダニエルズ先生は、アリーの特別な才能にすぐに気がつき、特別な勉強法を試そうとアリーに提案する。またアリーは同じクラスのマイノリティだった天真爛漫な黒人の少女と変わり者の天才少年とある事件を通じて仲良くなり、型破りな3人組はいじめにも立ち向かう。シュナイダー・ファミリー・ブック・アワード受賞!
さとうまきこ『魔法学校へようこそ』
『魔法学校へようこそ』
さとうまきこ/作 高橋由為子/挿絵
偕成社
2017.12

<版元語録>ゆううつな気持ちだった小学4年生の圭太の目の前にあらわれた、動く矢印。追いかけた先にあったのは、なんと魔法学校! 圭太は、ほかに生徒として選ばれたリッチと紅子とともに魔法を学ぶことになったが……。魔法使いのおばあさんが教えてくれるのは、「9秒間、時を止める魔法」「物体を9センチ、持ち上げる魔法」……こんな魔法が一体何の役に立つのだろう。そして、圭太たち3人が、魔法学校の生徒に選ばれた理由とは? ちょっと不思議な魔法が使えるようになった4年生の男の子の視点で描く、ハートフルファンタジー。
今村夏子『こちらあみ子』
『『こちらあみ子』より「こちらあみ子」』
今村夏子/著
筑摩書房
2011.01

<版元語録>風変わりな少女、あみ子の目に映る世界を鮮やかに描き、小川洋子、三浦しをん、荒川洋治の絶賛を受けた第26回太宰治賞受賞作。

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2018年02月 テーマ:困難からの脱出

日付 2018年2月23日
参加者 アンヌ、オオバコ、コアラ、さららん、しじみ71個分、西山、
ピラカンサ、マリンゴ、ルパン、レジーナ、(エーデルワイス)
テーマ 困難からの脱出

読んだ本:

栗沢まり『15歳、ぬけがら』
『15歳、ぬけがら』
栗沢まり/作
講談社
2017.06

<版元語録>母子家庭で育つ中学三年生の麻美は、「いちばんボロい」といわれる市営住宅に住んでいる。家はゴミ屋敷。この春から心療内科に通う母は、一日中、なにもしないでただ寝ているだけ。食事は給食が頼りなのに、そんな現状を先生は知りもしない。夏休みに入って、夜の仲間が、万引き、出会い系と非行に手を染めていくなか、麻美は同じ住宅に住む同級生がきっかけで、学習支援塾『まなび~』に出会う。『まなび~』が与えてくれたのは、おいしいごはんと、頼りになる大人だった。泥沼のような貧困を生きぬく少女を描いた講談社児童文学新人賞佳作!
中川なをみ『ひかり舞う』
『ひかり舞う』
中川なをみ/作 スカイエマ/絵
ポプラ社
2017.12

<版元語録>「男の針子やなんて、はじめてやわ。あんた、子どもみたいやけど、いくつなん?」仕事のたびに、平史郎は歳をきかれた。明智光秀の家臣だった父は討ち死に、幼い妹は亡くなり、戦場で首洗いをする母とも別れて、七歳にして独り立ちの道をえらんだ平史郎。雑賀の鉄砲衆タツ、絵描きの周二、そして朝鮮からつれてこられた少女おたあ。「縫い物師」平史郎をとりまく色あざやかな人物たち―。激動の時代を生きぬいた人々の人生模様を描く!!
ジェイムズ・ハウ『ただ、見つめていた』
『ただ、見つめていた』
原題:THE WATCHER by James Howe, 1997
ジェイムズ・ハウ/作 野沢佳織/訳
徳間書店
2017.07

<版元語録>あるリゾート地の浜辺で、階段にすわっている少女がいた。少女が見つめているのは、仲のよい家族連れで、幼い妹の相手をしている14,5歳の兄。もう一人は、金髪のライフガードの青年。ふたりは。少女の視線に気づいてはいたが、それぞれの悩みに気をとられ、少女にかかわろうとはしない。けれどもある日、少女の家庭の事情を知ることになり…? 離婚、死んだ兄の影、虐待という問題に苦しむ若者たちの心理を繊細かつミステリアスに描くYA文学。

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2018年01月 テーマ:魂の記録が残したものは

 

日付 2018年1月26日
参加者 アンヌ、コアラ、サンザシ、しじみ71個分、須藤、西山、ネズミ、花散
里、マリンゴ、レジーナ、ルパン、(エーデルワイス)
テーマ 魂の記録が残したものは

読んだ本:

フランシーヌ・クリストフ『いのちは贈りもの』
『いのちは贈りもの〜ホロコーストを生きのびて』
原題:UNE PETITE FILLE PRIVILÉGIÉE by Francine Christophe L’Harmattan, 1996
フランシーヌ・クリストフ/著 河野万里子/訳
岩崎書店
2017.07

<版元語録>第二次世界大戦中、6歳でナチスのホロコーストを体験したフランス人女性の手記。アンネ・フランクと同じ収容所に移送された少女の見た風景が、人間のあり方を問う話題作。
朽木祥『八月の光』
『八月の光〜失われた声に耳をすませて』
朽木祥/著
小学館
2017.07

<版元語録>あの日、あの時、一瞬にして世界が変わった。そこに確かに存在した人々の物語。あなたに彼らの声が聞こえますか? ヒロシマに祈りをこめて。失われた声を一つ一つ拾い上げた朽木祥、渾身の短編連作。
ルータ・セペティス『凍てつく海のむこうに』
『凍てつく海のむこうに』
原題:SALT TO THE SEA by Ruta Sepetys, 2016
ルータ・セペティス/著 野沢佳織/訳 
岩波書店
2017.10

<版元語録>1945年1月、第二次世界大戦末期。ソ連軍の侵攻がはじまるなか、ナチス・ドイツ政府は孤立した東プロイセンから、バルト海を経由して住民を避難させる“ハンニバル作戦”を敢行した。戦火をのがれようとした人びとのなかには、それぞれに秘密をかかえた四人の若者がいた。海運史上最大の惨事ともよばれる“ヴィルヘルム・グストロフ”号の悲劇を描く、傑作歴史フィクション。知られざる歴史の悲劇をひもとき、運命に翻弄された若者たちの姿を鮮明に描く、カーネギー賞受賞作。

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2017年12月 テーマ:動物と人間

日付 2017年12月22日
参加者 アカシア、コアラ、アンヌ、冬青、花散里、レジーナ、西山、しじみ
71個分 、(エーデルワイス)
テーマ 動物と人間

読んだ本:

上橋菜穂子『鹿の王・上』表紙
『鹿の王(上/生き残った者 下/還って行く者)』
上橋菜穂子/著
角川書店
2014

版元語録:感染から生き残った父子と、命を救うため奔走する医師。過酷な運命に立ち向かう人々の〝絆〝の物語。 *本屋大賞受賞
キャサリン・ランデル『オオカミを森へ』
『オオカミを森へ』
原題:THE WOLF WILDER by Katherine Rundell & Gelrev Ongbico, 2015
キャサリン・ランデル/著 ジュルレヴ・オンビーコ/画 原田勝/訳
小峰書店
2017.09

版元語録: ロシアの森深く、母親とオオカミたちと暮らす少女フェオ。ある日、残忍なラーコフ将軍が現れ、オオカミを保護した罪で母を連れ去ってしまう。少女はオオカミを連れ、元兵士の少年と共に、母を取り戻すため旅に出る。

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2017年11月 テーマ:外から来た家族

日付 2017年11月23日
参加者 ハリネズミ、ルパン、よもぎ、アンヌ、レジーナ、西山、マリンゴ、ネズ
ミ、ヘレン、(エーデルワイス)
テーマ 外から来た子ども

読んだ本:

岩瀬成子『春くんのいる家』表紙
『春くんのいる家』
岩瀬成子/作 坪谷令子/絵
文溪堂
2017

<版元語録>「家族」って,なんだろう? 小学4年生の日向は,両親が離婚した後,母といっしょに祖父母の家でくらしていた。そこに「いとこ」の春が,祖父母の養子になって加わることになった。「祖父母,母,春,日向」で『家族』だと祖父は言う。でも,日向は「この家,好きになった?」と聞かれても「わかんない」としか答えられない。そんなある日…。
キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー『わたしがいどんだ戦い1939年』表紙
『わたしがいどんだ戦い1939年』
原題:THE WAR THAT SAVED MY LIFE by Kimberly Brubaker Bradley, 2015
キンバリー・ブルベイカー・ブラッドリー/作 大作道子/訳
評論社
2016

<版元語録>1939年。第二次世界大戦さなかのロンドン。足の悪いエイダは、けんめいに歩く練習をしていた。歩けさえすれば弟といっしょに疎開できる!――自分らしく生きるために戦う少女と、彼女をあたたかく包む村の人たちを描く。2016年ニューベリー賞次点作。
アンナレーナ・ヘードマン『のんびり村は大さわぎ!』表紙
『のんびり村は大さわぎ!』
原題:MIN FÖRSTA VÄRLDSSENSATION by Annalen Hedman
アンナレーナ・ヘードマン/作 菱木晃子/訳 杉原知子/絵
徳間書店
2016.05

<版元語録>十歳の女の子アッベは、ママとふたりで豪華客船クルーズに出ているところ。でも退屈なので、去年の夏のすごいできごとを、ママの携帯電話に吹きこむことにした。なんとアッベは、おじいちゃんおばあちゃんが住んでいる「のんびり村」で、友だちと一緒に「ギネス世界記録」に挑戦したのだ! スウェーデンの小さな村を舞台にした、ゆかいでさわやかな夏の物語。

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2017年10月 テーマ:ふたつの世界

日付 2017年10月27日
参加者 アンヌ、西山、ハリネズミ、ネズミ、よもぎ、ルパン、レジーナ、(エーデルワイス、さららん、しじみ71個分)
テーマ ふたつの世界

読んだ本:

山本悦子『神隠しの教室』
『神隠しの教室』
山本悦子/著 丸山ゆき/絵 
童心社
2016

<版元語録>学校には、秘密のとびらがある。その向こうには、もうひとつの学校がある―。“どこかへ行ってしまいたい”―その気持ちが重なったとき、大きな意志が動き始める。 *第55回野間児童文芸賞受賞作品
まはら三桃『奮闘するたすく』
『奮闘するたすく』
まはら三桃/著
講談社
2017

<版元語録>最近、佑のおじいちゃんの様子がおかしい。近所で道に迷ったかのように歩いていたり、やかんをコンロにかけっぱなしにしてボヤ騒ぎを起こしたり…。「行きたくない」としぶるおじいちゃんをなだめすかして、佑はデイサービス(通所介護)に連れていくことになった。しかも、佑が逆らうことのできない早田先生は、そこで見たこと、聞いたことをレポートして夏休みの自由研究として提出しなさいって…。友だちの一平と“ケアハウスこもれび”に通うことになった佑は、お年寄りと接しながら、介護される人と介護する人、それぞれの気持ちに気づいていく。坪田譲治文学賞受賞作家が描く、子どもにとっての「介護」とは?
ニール・シャスタマン『僕には世界がふたつある』
『僕には世界がふたつある』
原題:CHALLENGER DEEP by Neal Shusterman, 2015
ニール・シャスタマン/著 金原瑞人+西田佳子/訳
集英社
2017

<版元語録>妄想や幻覚にとらわれた15歳の少年は、学校で誰かに殺されそうな気配に日々おびえる一方、船長やオウムと一緒に、海賊船に乗る世界にも生きるようになる。いつしか夢と現実は混ざりはじめ……。 精神疾患の予測不能な海を航行する、闘病と成長の物語。2015年度全米図書賞児童文学部門受賞作品。

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2017年09月 テーマ:ごまかされるのはいや! ほんとのことを探る子どもたち

日付 2017年9月22日
参加者 アンヌ、カピバラ、コアラ、さららん、西山、ネズミ、ハリネズミ、
ハル、マリンゴ、よもぎ、ルパン、レジーナ、(エーデルワイス、しじみ
71個分)
テーマ ごまかされるのはいや! ほんとのことを探る子どもたち

読んだ本:

『ジェリーフィッシュ・ノート』
原題:THE THINGS ABOUT JELLYFISH by Ali Benjamin, 2015
アリ・ベンジャミン/著 田中奈津子/訳
講談社
2017.06

版元語録:友だちがいなくなった。孤独な中1女子が頭脳を武器に試みる、大きな冒険。全米図書賞児童書部門ファイナリスト作品。
『こんとんじいちゃんの裏庭』
村上しいこ/著
小学館
2017.06

版元語録:一緒に暮らす認知症のじいちゃんが、交通事故に遭い意識不明となる。しかも車を運転していた人から損害賠償請求をされてしまった。「絶対におかしい!」と憤る少年は、自分で調べはじめる。真実は見つかるのか? みんなは、何を守っているのか?
『バイバイ、わたしの9さい!』
原題:ADIEU, MES 9 ANS! by Valerie Zenatti, 2007
ヴァレリー・ゼナッティ/著 ささめや ゆき/絵 伏見 操/訳
文研出版
2015.12

版元語録:あとひと月と6日で私は10歳になる。でも、世界は不幸だらけだ。考えに考えて、思いついた。「できるだけ早く、大統領になる」

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2017年07月 テーマ:走り出す女の子からひらかれる物語

日付 2017年7月21日
参加者 アンヌ、コアラ、西山、ネズミ、ハリネズミ、ハル、ルパン、レジーナ、
(エーデルワイス)
テーマ 走り出す女の子からひらかれる物語

読んだ本:

『いたずらっ子がやってきた』
原題:THE GIRL WHO BROUGHT MISCHIEF by Katrina Nannestad, 2013
カトリーナ・ナネスタッド/作 こぺんなな/挿絵 渋谷弘子/訳
さ・え・ら書房
2016.12

版元語録:インゲは十歳の女の子。にぎやかなコペンハーゲンから、おばあちゃんの住むバルト海の孤島にやってきた。おばあちゃんはきびしく、いつもふきげんだ。でも、インゲは大好きないたずらをやめられない。そのインゲのいたずらが退屈な島の住民を巻きこみ、やがて島に大きな変化をもたらすことに…
『日小見不思議草紙』
藤重ヒカル/著 飯野和好/挿絵
偕成社
2016.09

版元語録:日小見(ひおみ)は、山にいだかれ、川がながれる、どこにでもありそうな城下町。けれども、江戸時代の頃、ここで起った出来事は、今に伝わる話とは、だいぶ違った不思議なことばかり。伝わらなかった「ほんとうの」話とは・・・どこにあるのかだれも知らない町、日小見の町の物語。5話からなる時代劇ファンタジー!
『きみのためにはだれも泣かない』 (teens’ best selections)

梨屋アリエ/著
ポプラ社
2016.12

版元語録:思いがすれ違う高校生たち7人の物語。近づいたり離れたり、そして前へ進んでゆく・・・人気作『きみスキ』続編!

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2017年06月 テーマ:絵にまつわる物語

日付 2017年6月30日
参加者 アカザ、アカシア、アンヌ、カピバラ、すあま、ナガブチ、西山、ネズミ、
野坂、ハル、マリンゴ、ルパン、レジーナ、(エーデルワイス、しじみ71個分)
テーマ 絵にまつわる物語

読んだ本:

『ミスターオレンジ』
原題:MISTER ORANGE by Truus Matti, 2011
トルース・マティ/著 野坂悦子/訳 平澤朋子/挿絵
朔北社
2016.09

版元語録:1943年のニューヨーク。八百屋の少年ライナスは、オレンジを注文するひとりの画家と親しくなる。その人を「ミスターオレンジ」と呼び、まっしろな壁に原色の四角を貼りつけた明るいアトリエに魅了される。ナチスが支配するヨーロッパから、命がけで逃げてきたその画家は、ライナスにとって特別な存在となった。ミスターオレンジを通して、ライナスは新しい「未来」に出会い、想像の自由を守ることの意味を自分で考えはじめる…。2014年全米図書館協会「バチェルダー賞」受賞作品。
『スピニー通りの秘密の絵』
原題:UNDER THE EGG by Laura Marx Fitzgerald, 2014
L.M.フィッツジェラルド/著 千葉茂樹/訳
あすなろ書房
2016.11

版元語録:「卵の下を探せ」祖父が遺した謎の言葉。美術の英才教育を受けてきたセオが、セレブ女子ボーディとともに、秘密の絵の鑑定に挑む!極上の美術ミステリー!
『オイレ夫人の深夜画廊』
斉藤洋/著 森田みちよ/挿絵
偕成社
2016.05

版元語録:そこは、運命を変えるたいせつな思い出に会える店。見しらぬ町で途中下車することになったフランツは、駅で聞いた「深夜画廊」という名の書店に心をひかれた。夜間専門の古本屋で、二階は画廊になっているらしい。

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2017年05月 テーマ:一歩踏み出す子どもたちの物語

日付 2017年5月18日
参加者 アンヌ、コアラ、サンザシ、西山、ネズミ、マリンゴ、メリーさん、よも
ぎ、レジーナ、(エーデルワイス、しじみ71個分)
テーマ 一歩踏み出す子どもたちの物語

読んだ本:

『チポロ』
菅野雪虫/著
講談社
2015.11

版元語録:力も弱く、狩りも上手ではない少年・チポロ。そんなチポロに、姉のような優しさで世話を焼く少女・イレシュ。彼らの住む村に、神であるシカマ・カムイが滞在し、“魔物”たちが現れることを告げる。そして、その言葉どおり、大挙して現れた魔物たちは、イレシュをさらっていったのだった―。アイヌ神話をモチーフに描かれる長編ビルドゥングスロマン、ここに誕生!
『水はみどろの宮』
石牟礼道子/著 山福朱実/挿絵
福音館書店
2016.03

版元語録:七つになるお葉は、山犬らんに導かれて山の懐へと入っていく。山の湖の底深く、「水はみどろの宮」の穢れを祓う千年狐のごんの守と出会ったお葉は、山の声を聴くようになった。そんなお葉のもとに、片目の黒猫おノンがやってくる。やがて山の精たちの祀りに招かれたお葉が見たものとは……。「遠い原初の呼び声に耳をすまし、未来にむけてそのメッセージを送るために」、作者から子どもたちに贈る珠玉の物語。
『タイムボックス』
原題:TIMAKISUTAN by Andri Snaer Magnason, 2013
アンドリ・S.マグナソン/著 野沢佳織/訳
NHK出版
2016.10

版元語録:世界の始まりの国・パンゲアで、中に入った人間の時間を止める魔法の箱がつくられた。王様は愛する姫を箱に入れて、いつまでも若く美しいままでいられるようにする。やがてその箱は王や姫の運命を揺さぶり、世界のありかたを大きく変えていく。そしてその呪いは、はるか先の現代にまでふりかかることになるのだった・・・。アイスランドで国民的人気の傑作ファンタジー!

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2017年04月 テーマ:友情いろいろ

日付 2017年4月28日
参加者 アンヌ、げた、コアラ、さららん、サンザシ、西山、ネズミ、ハル、マリ
ンゴ、よもぎ、りんご、ルパン、(エーデルワイス)
テーマ 友情いろいろ

読んだ本:

『ぼくたちの相棒』
原題:BOY'S BEST FRIENDS by Kate Banks & Rupert Sheldrake, 2015
ケイト・バンクス&ルパート・シェルドレイク/著 千葉茂樹/訳
あすなろ書房
2015.11

版元語録:小学6年生のレスターは転校生。転入校のクラスでジョージと出会い、2人は飼い犬が自分の帰宅時間を察知して出迎えているのか実験する。
『川床にえくぼが三つ』
にしがきようこ/著
小学館
2015.07

版元語録:文音は化石研究をするお姉さんと共にインドネシアへ。初の海外は期待と不安でいっぱい! 文音が出会う文化の違いと友情の物語。 *小学館児童出版文化賞
『ぼくたちのリアル』
戸森 しるこ/著 佐藤 真紀子/挿絵
講談社
2016.06

版元語録:そいつの名前は、秋山璃在。ぼくたちの学年で、リアルを知らないやつはいない。なぜって?リアルはすごいやつだから。学年一の人気者。ナンバーワンでオンリーワン。璃在。たしかに、それはあいつにふさわしい、かっこよくて勢いのある名前だった。講談社児童文学新人賞受賞作!

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2017年03月 テーマ:自分ってなに? 心と体のずれのなかで

日付 2017年3月24日
参加者 カピバラ、クマザサ、げた、コアラ、さららん、サンザシ、西山、ネズ
ミ、ハル、よもぎ、リス、ルパン、レジーナ、(エーデルワイス、しじみ
71個分、マリンゴ)
テーマ 自分ってなに? 心と体のずれのなかで

読んだ本:

『てんからどどん』
魚住直子/著 けーしん /挿絵
ポプラ社
2016.05

版元語録:わたしがあの子になっちゃった!?「こんな自分、変わりたい!」と思っていたら・・・世界でひとりの“自分”のことが好きになれる?? 雷がおこした魔法。
『ジョージと秘密のメリッサ』
原題:GEORGE by Alex Gino, 2015
アレックス・ジーノ/著 島村浩子/訳
偕成社
2016.12

版元語録:「男の子のふりをするのはほんとうに苦しいんだ」ジョージ(10歳)、心は女の子。ありのままの自分で。トランスジェンダーの子の気持ちを描く物語。小学校中学年から。
『リトル・パパ』
原題:LITTLE DAD by Pat Moon, 1998
パット・ムーン/著 もりうちすみこ/訳 タカタカヲリ /挿絵
文研出版
2015.05

版元語録:一時間前まで、ぼくたちはごくふつうの家族だった。パパは仕事部屋にこもり、ぼくたちはテレビをみていて、赤んぼうのベンジーは家の中を走りまわっている。パパが仕事部屋から出てきて…あれっ、パパとベンジーのようすがおかしいぞ!? 小学中級から。

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2017年02月 テーマ:ちがうって素敵だな

日付 2017年2月20日
参加者 アンヌ、カピバラ、慧、コアラ、さららん、しじみ71個分、西山、
ネズミ、ハリネズミ、マリンゴ、ルパン、レジーナ、(エーデルワイス)
テーマ ちがうって素敵だな

読んだ本:

『空飛ぶリスとひねくれ屋のフローラ』
原題:FLORA & ULYSSES:THE ILLUMINATED ADVENTURES by Kate DiCamillo, 2014
ケイト・ディカミロ/著 斎藤倫子/訳 K.G.キャンベル /挿絵 
徳間書店
2016.09

版元語録:10歳の女の子フローラがある日、掃除機に吸い込まれかけたリスを助けると、リスは、普通とは様子がちがっていた。人間の話がわかり、タイプライターが打てるのだ。おまけに、ここぞというときには、空も飛べる! ところが、母さんがリスを殺そうと企んでいるとわかる。母さんは父さんと離婚して以来、仕事ばかり。フローラがいないほうが楽だとまで言いだし…? ユーモラスでほろりとする、人気児童文学作家2度めのニューベリー賞受賞作品。
『レイン〜雨を抱きしめて』
原題:RAIN REIGN by Ann M. Martin, 2014
アン・M・マーティン/作 西本かおる/訳
小峰書店
2016.10

版元語録:アスペルガー症候群の少女ローズにとって、愛犬レインは心の支え。ところが、巨大ハリケーンが来た日、レインは行方不明に…。
『駅鈴(はゆまのすず)』
久保田香里/著 坂本 ヒメミ/挿絵
くもん出版
2016.07

版元語録:「重大な知らせを伝える。それがわたしたち駅家の仕事だ」メールも電話もない時代。駅鈴を鳴らし、馬で駆け、急を知らせた人たちがいた―。近江国(滋賀県)を舞台にした奈良時代の感動ストーリー。

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2017年01月 テーマ:いつどこ固有の物語

日付 2017年1月27日
参加者 アンヌ、げた、コアラ、さららん、しじみ71個分、西山、ネズミ、ピラカ
ンサ、マリンゴ、よもぎ、ルパン、レジーナ、(エーデルワイス)
テーマ いつどこ固有の物語

読んだ本:

『セカイの空がみえるまち』
工藤純子/著
講談社
2016.09

版元語録:少女は、父親が理由を言わずに失踪した原因は自分にあると悩み、少年は、自分の母親が誰なのか、どこの国の人間なのか、知らない。ふたりを包む舞台は、何者をも受け入れる“東京コリアンタウン”―。
『フラダン』表紙
『フラダン』 (Sunnyside Books)

古内一絵/著
小峰書店
2016.09

版元語録:女子率100パーセントのフラダンス愛好会に集められた4人の男子高校生。その目的は男女混合によるフラガールズ甲子園出場だった! 震災から5年後の福島を舞台に描くとびきりの笑顔と涙の青春ストーリー。
『おいぼれミック』
原題:OLD DOG, NEW TRICKS by Bali Rai, 2014
バリ・ライ/著 岡本さゆり/訳
あすなろ書房
2015.09

版元語録:移民が半数を超えるイングランド中部の街レスター。インド系、15歳のハーヴェイ達が越してきたお隣には、偏見に満ちた人種差別主義者ミックがいた。毎日の騒動の行末は…。

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2016年12月 テーマ:遅ればせながら魔女

日付 2016年12月22日
参加者 アカシア、あさひ、アンヌ、げた、西山、ピラカンサ、ネズミ、ノン
ノン、マリンゴ、よもぎ、レジーナ、(くまざさ)
テーマ 遅ればせながら魔女

読んだ本:

『きかせたがりやの魔女』
岡田淳/作 はたこうしろう /挿絵
偕成社
2016

版元語録:小学校にはかならず魔女か魔法使いが住んでいる! どんな魔女かって? それは読んでのお楽しみです。短編連作の名手、岡田淳が送るちょっとおしゃれな魔法の話。ほぼ毎ページにはたこうしろうさんが、絵を描いています。
『賢女ひきいる魔法の旅は』
原題:THE ISLANDS OF CHALDEA by Diana Wynne Jones & Ursula Jones, 2014
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ & アーシュラ・ジョーンズ/著 佐竹美保 /挿絵 田中薫子/訳
徳間書店
2016.03

版元語録:魔法で守られた島への旅を命じられた叔母と12歳のエイリーンは…。ダイアナの絶筆を妹アーシュラが加筆完成。
『王様に恋した魔女』
柏葉幸子/著 佐竹美保 /挿絵
講談社
2016.09

版元語録:柏葉幸子のファンタジー! 争い合う国々。そこには、国を守る魔女達もいて……。嫌われながらも国を守る、切ない魔女達の物語。

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2016年11月 テーマ:子どもから大人への成長物語

日付 2016年11月24日
参加者 アカシア、アンヌ、クマザサ、げた、さららん、すあま、西山、ネズミ、
マリンゴ、ルパン、レジーナ、(アカザ、エーデルワイス)
テーマ 子どもから大人への成長物語

読んだ本:

『アポリア〜あしたの風』
いとうみく/著 宍戸清孝/写真
童心社
2016.05

版元語録:2035年、東京湾北部を震源とするM8.6の大地震発生。沿岸部を津波が襲う。俺は母さんを見殺しにした――母を救えなかった中学生・一弥は、絶望の底から生きる希望の光を見出せるのか…。
『最後のゲーム』
原題:DOLL BONES by Holly Black, 2013
ホリー・ブラック/著 千葉茂樹/訳
ほるぷ出版
2016.06

版元語録:「この人形の粘土には人間の骨が使われてるの」誰も触ってはいけないはずの人形に触れたことをきっかけに、3人の冒険が始まる。
『ペーパーボーイ』 STAMP BOOKS

原題:PAPERBOY by Vince Vawter, 2013
ヴィンス・ヴォーター/著 原田勝/訳
岩波書店
2016.07

版元語録:1959年、メンフィス。ぼくは夏休みのあいだ、友達のラットに代わって新聞配達を引き受けることになった。すぐにどもってしまうせいで人と話すのは緊張する。でも大人の世界へ一歩踏み出したその夏は、思いもよらない個性的な人たちとの出会いと、そして事件が待っていた。2014年度ニューベリー賞オナーブック。

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2016年10月 テーマ:新しい扉がひらくとき

日付 2016年10月20日
参加者 アカザ、アンヌ、エーデルワイス、げた、シア、西山、ハリネズミ、マリ
ンゴ、まろん、ルパン、レジーナ
テーマ 新しい扉がひらくとき

読んだ本:

『モンスーンの贈りもの』 この地球を生きる子どもたち

原題:MONSOON SUMMER by Mitali Perkins, 2004
ミタリ・パーキンス/著 永瀬比奈/訳
鈴木出版
2016.06

版元語録:「モンスーンの季節の始まりね」ママがいう。「なにそれ?」エリックがたずねた。「雨季よ。わたしたちが帰る八月までつづくの」駅周辺の線路ぞいに並ぶわらぶき屋根にも、雨は降りそそいだ。もじゃもじゃの髪をして、ボロを着た子どもたちが、水たまりで水をはねとばしながら踊っている。
『小やぎのかんむり』
市川朔久子/著
講談社
2016.04

版元語録:中3の夏芽が飛びこんだのは、小さな山寺でのちょっと不思議なサマーキャンプ。人のやさしさを知る、感動作―。
『二日月』
いとうみく/著 丸山ゆき/挿絵
そうえん社
2015.11

版元語録:小5の杏の妹、1歳の芽生は生まれた時の処置がまずく、障害が残ってしまった。芽生中心の生活に寂しさを感じる杏の学芸会に、ママは芽生を連れてくるという…。

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2016年09月 テーマ:自然の厳しさ

日付 2016年9月16日
参加者 アカシア、アンヌ、紙魚、草場、さらら、西山、ハックルベリー、花
散里、パピルス、マリンゴ、ルパン、レジーナ、レン
テーマ 自然の厳しさ

読んだ本:

『レッドフォックス』
原題:RED FOX by Charles G.D. Roberts, 1905
チャールズ・G.D.ロバーツ/作 桂宥子/訳 チャールズ・リビングストン・ブル/挿絵
福音館書店
2015.10

版元語録:数々の危険をくぐり抜け、荒野でたくましく生きるキツネの姿を描く。カナダの美しく苛酷な大自然が生んだ動物物語の傑作。
『いま生きているという冒険』 (よりみちパン!セ)

石川直樹/著
イースト・プレス
2011.10

版元語録:開高健ノンフィクション賞、土門拳賞ほか連続受賞者であり、世界を素手で旅し、未知のフィールドを歩き続けるたぐいまれな冒険家/写真家が書き下ろす、圧倒的な旅の軌跡。未発表カラー写真多数収録。
『エベレスト・ファイル〜シェルパたちの山』
原題:THE EVEREST FILES by Matt Dickinson, 2014
マット・ディキンソン/作 原田勝/訳
小学館
2016.03

版元語録:好きな相手と結ばれたい少年と野望を持つアメリカの若き政治家。エベレスト登山をテーマに、人間の夢と野望を鮮烈に描いた作品。

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2016年07月 テーマ:語られてこなかった真実

日付 2016年7月24日
参加者 アカシア、西山、アンヌ、アカザ、レン、さらら、マリンゴ、ルパン
テーマ 語られてこなかった真実

読んだ本:

『霧のなかの白い犬』
原題:GIRL WITH A WHITE DOG by Anne Booth,2014
アン・ブース/著 杉田七重/訳 橋 賢亀/挿絵
あかね書房
2016.03

版元語録:小さいころから犬が大好きだったジェシーは、祖母が白いシェパードを飼いはじめて、大喜び。しかし、祖母が認知症をわずらい、何かにおびえるようになる。その姿を見たジェシーは、祖母を苦しめる原因を探ろうとするが…。少女の悩みと祖母が体験した戦争の歴史が交差する、深い悲しみと寛容を描いた物語。
『ぼくのなかのほんとう』
原題:THE TRUTH OF ME by Patricia MacLachlan, 2013
パトリシア・マクラクラン/著 若林千鶴/訳 たるいしまこ/挿絵
リーブル
2016.02

版元語録:母さんがなぜ愛してくれないのか不安なぼくは、両親がコンサートツアーに行くため夏休みをおばあちゃんの家で過ごすことになり…。
『墓守りのレオ』
石川宏千花/著
小学館
2016.02

版元語録:墓地に住む墓守りの少年レオと彼に関った人達の話。忌み嫌われる黒髪、黒い瞳。彼は墓で産み落され捨てられて墓守りに拾われ、墓の霊たちに育てられる。墓守りの死後その仕事を引き継ぐが…。

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2016年06月 テーマ:日常から生まれるドラマ

日付 2016年6月17日
参加者 アカザ、アンヌ、スナフキン、西山、花散里、ハリネズミ、ハル、マリ
ンゴ、ルパン、レジーナ、レン
テーマ 日常から生まれるドラマ

読んだ本:

『ぼくたちに翼があったころ〜コルチャック先生と107人の子どもたち』
原題:I’M NOT A THIEF A story about Janusz Korczak’s orphanage by Tami Shem-Tov, 2012
タミ・シェム=トヴ/作 樋口範子/訳 岡本よしろう/挿絵
福音館書店
2015.09

版元語録:愛と理想主義を貫きガス室に消えたコルチャック先生。彼が運営する「孤児たちの家」には、子どもたちの生きる喜びが輝いていた!
『いのちのパレード』
八束澄子/著
講談社
2015.04

版元語録:バレー部のセッターをする中3の万里は、エースのセナから「妊娠した」と告げられる。産婦人科で看護師として働く万里の母、クラスメート勇馬の姉の死産、セナのその後を描いた命の物語。
『あの花火は消えない』
森島 いずみ/著 丹地 陽子/挿絵
偕成社
2015.10

版元語録:5年生の透子は母が入院したので若狭の祖父母の家に行く。離れに自閉症のぱんちゃんが住む。彼が飼っていたチャボが野良猫に殺され、透子は宇宙人にお願いするが…。

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2016年05月 テーマ:生きるための旅

日付 2016年5月20日
参加者 アンヌ、さらら、西山、ハリネズミ、ハル、マリンゴ、ルパン、レ
ジーナ、レン
テーマ 生きるための旅

読んだ本:

『ラミッツの旅〜ロマの難民少年のものがたり』
原題:RAMIZ RESA—EN ROMSK POIKES--- En romsk pojkes berättelse by Gunilla Lundgren , Ramiz Ramadani, 2013
グニッラ・ルンドグレーン/著 きただいえりこ/訳
さ・え・ら書房
2016.01

版元語録:コソボでの民族紛争、差別、難民、強制送還、拉致、亡命。ロマ人一家を次々と襲う過酷な運命。実話に基づく物語。
『そして、ぼくの旅はつづく』
原題:WHERE IN THE WORLD by Simon French, 2002
サイモン・フレンチ/著 野の水生/訳 小林万希子/挿絵
福音館書店
2012.01

版元語録:ヴァイオリンの才能豊かな少年アリは,幼い日,母と共に旅に出た─。音楽と笑いと友情と,少年のみずみずしさに溢れた物語。
『生きる〜劉連仁の物語』
森越智子/著
童心社
2015.07

版元語録:1944年9月、日本軍により中国から連れ去られた劉連仁。苛酷な炭鉱労働から逃亡し北海道の山中で一人、13年間生き抜いた。奪われた人としての尊厳をとり戻すための孤独な闘いの物語。

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2016年04月 テーマ:寛容と赦し

日付 2016年4月22日
参加者 アカザ、アカシア、アンヌ、ルパン、西山、マリンゴ、カピバラ、ハル、
さらら、レン、げた、レジーナ、きゃべつ
テーマ 寛容と赦し

読んだ本:

『世界の果てのこどもたち』
中脇初枝/著
講談社
2015.06

版元語録:戦時中、高知県から親に連れられて満洲にやってきた珠子。言葉も通じない場所での新しい生活に馴染んでいく中、彼女は朝鮮人の美子と、恵まれた家庭で育った茉莉と出会う。お互いが何人なのかも知らなかった幼い三人は、あることをきっかけに友情で結ばれる。しかし終戦が訪れ、運命は三人を引きはなす。戦後の日本と中国で、三人は別々の人生を歩むことになった。戦時中の満洲で出会った、三人の物語。
『先生、しゅくだいわすれました』
山本悦子/著 佐藤真紀子/挿絵
童心社
2014.10

版元語録:宿題を忘れた理由を上手に話せたら許されると知ったクラスの中は「私も明日宿題忘れます」というお話作りが大はやり。とうとう順番に…するとある日先生も…。
『ワンダー』
原題:WONDER by R.J.Palacio, 2012
R・J・パラシオ/著 中井はるの/訳
ほるぷ出版
2015.07

版元語録:オーガストはふつうの男の子。ただし、顔以外は。生まれつき顔に障害があるオーガストは、10歳ではじめて学校に通うことになった。生徒たちはオーガストを見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて……。 全世界で300万部売れた、感動のベストセラー

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2016年03月 テーマ:みんな、帰る場所がある

日付 2016年3月31日
参加者 アカザ、アンヌ、カピバラ、シャーロット、ハリネズミ、パピルス、ペレ
ソッソ、マリンゴ、ルパン、レジーナ
テーマ みんな、帰る場所がある

読んだ本:

『スモーキー山脈からの手紙』
原題:GREETINGS FROM NOWHERE by Barbara O'Connor, 2008
バーバラ・オコーナー/著 こだまともこ/訳
評論社
2015.07

版元語録:ノースカロライナ州スモーキー山脈にある古ぼけたホテル「スリーピータイム・モーテル」。ここに四つの家族があつまって…思いもしなかったつながりが生まれます!やさしい気持ちがいっぱいつまった、奇跡みたいな物語。
『戦火の三匹〜ロンドン大脱出』
原題:THE GREAT ESCAPE by Megan Rix, 2012
ミーガン・リクス/著 尾高薫/訳
徳間書店
2015

版元語録:戦争がはじまった。都会に残されたペットたちは…?第二次世界大戦下、2匹の犬と1匹の猫が、自分たちの力で生きのびる姿を描く。新しい視点で描く戦争児童文学。小学校中・高学年~
『しゅるしゅるぱん』
おおぎやなぎちか/著 古山拓/挿絵
福音館書店
2015.11

版元語録:解人(かいと)は父の田舎、岩手県朱瑠町に引越してきた。その家は曾祖母と祖母が住んでいて曾祖母は殆ど寝たっきり。解人の周り不思議な男の子が現れ始める。

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2016年02月 テーマ:わたしの声は伝わりますか

日付 2016年2月18日
参加者 アカシア、カピバラ、さらら、シア、紙魚、ペレソッソ、マリンゴ、レ
ン、レジーナ、ルパン
テーマ わたしの声は伝わりますか

読んだ本:

『リフカの旅』
原題:LETTERS FROM RIFKA by Karen Hesse, 2009
カレン・ヘス/著 伊藤比呂美+西 更/訳
理論社
2015.02

版元語録:919年、ロシア兵の迫害をのがれアメリカを目指すユダヤ人の一家。12歳の末娘リフカは途中かかった病いのため一人ヨーロッパに足止めされる……。アメリカ入国までの困難と不安や夢を、故郷に残った大好きな従姉に宛てた手紙で綴る。2012年フェニックス賞受賞作。
『マザーランドの月』
原題:MAGGOT MOON by Sally Gardner, 2013
サリー・ガードナー/著 三辺律子/訳
小学館
2015.05

版元語録:独裁的な恐怖政治国家、マザーランド。純血でない難読症の少年スタンディッシュが、世界を欺く国家の陰謀に立ち向う。カーネギー賞他、多数の賞を受賞。
『うたうとは小さないのちひろいあげ』
村上しい子/著
講談社
2015

版元語録:高校の部活動で短歌を詠む「うた部」の生徒達が短歌甲子園をめざす。友情・恋愛・挫折・いじめ問題を丁寧に織り込んだ青春小説。

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2016年01月 テーマ:困難を抱えた他者に寄り添う

日付 2016年1月14日
参加者 アンヌ、サンショ、ペレソッソ、マリンゴ、ミホーク、レジーナ、レン
テーマ 困難を抱えた他者に寄り添う

読んだ本:

『まほろ姫とブッキラ山の大テング』
なかがわちひろ/作
偕成社
2014.11

版元語録:葉っぱをのせて宙がえり。すると、まほろ姫は思ったものに早がわり。タヌキに育てられたお姫さまが活躍するファンタジー童話。
『動物のおじいさん、動物のおばあさん』
高岡昌江/著 すがわらけいこ/絵
学研教育出版
2014.09

版元語録:いまや動物園も高齢化社会。おじいさん・おばあさんの動物たちは、どこで生まれ、どんな出来事を乗り越えてきたのでしょう。本人にかわり、毎日世話をしている飼育係さんに語ってもらいました。彼らの歩んできた人生がひと目でわかる「履歴書」も必読です。
『ウソつきとスパイ』
原題:LIAR & SPY by Rebecca Stead
レベッカ・ステッド/作 樋渡正人/訳
小峰書店
2015.05

版元語録:12歳のジョージは引っこし先のアパートで、同じ年の少年、セイファーと出会う。ちょっぴり風変わりなセイファーは自称スパイ。セイファーに誘われてスパイの見習いになったジョージの任務は、上階にすむ黒ずくめの男・ミスターXの動向をさぐることだった。

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2015年12月 テーマ:見知らぬ人との生活

日付 2015年12月10日
参加者 アンヌ、アカシア、ルパン、マリンゴ、ヴィルト、ペレソッソ、パピル
ス、(アカザ)
テーマ 見知らぬ人との生活

読んだ本:

『ネコのミヌース』
原題:MINOES by Annie M.G.Schmidt
アニー・M.G.シュミット/著 西村由実/訳 カール・ホランダー/挿絵
徳間書店
2000.06

版元語録:もとネコだったというふしぎな女の子ミヌースが,町中のネコと一緒に,新聞記者のティベを助けて大活躍! とても楽しい物語。
『なりたて中学生 初級編』
ひこ・田中/著
講談社
2015.01

版元語録:中学入学の直前、ひとつ隣の学区に引っ越したばかりに、まわりに知ってる友達はゼロ!ヘタレのテツオは、ヘタレなりに立ち位置を探り始めた。“小学生が中学生になるということ”だれしもが通過したあの時期のドキドキを、3部作で描きます。
『岬のマヨイガ』
柏葉幸子/著 さいとうゆきこ/挿絵
講談社
2015.09

版元語録:会ったこともない親戚の下にいく萌花と、夫の暴力から逃れてきたゆりえは、大震災の後不思議なおばあさんと家族に。だが狐崎では邪悪なものも解き放たれ…。

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2015年11月 テーマ:戦争と子ども

日付 2015年11月19日
参加者 ハリネズミ、パピルス、レジーナ、ペレソッソ、マリンゴ、アンヌ
テーマ 戦争と子ども

読んだ本:

『だれにも話さなかった祖父のこと』
原題:HALF A MAN by Michael Morpurgo
マイケル・モーパーゴ/著 ジェマ・オチャラハン/絵 片岡しのぶ/訳
あすなろ書房
2015.02

版元語録:ずっと聞いてみたかった祖父の秘密。それは、祖父の若かりし日のできごと。そして、だれにも話せなかったほどつらく、衝撃的なできごと。『戦火の馬』のマイケル・モーパーゴがおくる珠玉の短編。
高橋邦典『戦争がなかったら』
『戦争がなかったら〜3人の子どもたち10年の物語』
高橋邦典/著
ポプラ社
2013.11

版元語録:砲弾で右手を失った6歳の少女ムス。少年兵にされた13歳のモモと14歳のファヤ。戦争は、子どもたちから何を奪っていったのでしょう? 報道カメラマン・高橋邦典が、アフリカの小さな国リベリアの戦場で出会った子どもたちの10年間を描きます。
『路上のストライカー』
原題:NOW IS THE TIME FOR RUNNING by Michael Williams
マイケル・ウィリアムズ/著 さくまゆみこ/訳
岩波書店
2013.12

版元語録:デオは年のはなれた兄のイノセントとともに、故郷ジンバブエでの虐殺を生きのび、南アフリカを目指す。ところが苦難の果てに待っていたのは、外国人である自分たちに向けられる憎しみとおそれだった。過酷な運命に翻弄されながらも、デオはサッカーで人生を切り開いていく。

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2015年10月 テーマ:ボート

日付 2015年10月29日
参加者 アカザ、アンヌ、慧、ハリネズミ、パピルス、マリンゴ、ルパン、レ
ジーナ
テーマ ボート

読んだ本:

『コービーの海』
原題:STRANDED by Ben Mikaelsen
ベン・マイケルセン/著 代田亜香子/訳
鈴木出版
2015.06

版元語録:海が好き。夜が大好き。夢のなかなら、あの眠っているような目ざめているようなふしぎな世界なら、風よりもはやく走れる。フロリダの壮大な自然のなか、座礁したクジラの親子を助けた義足の少女コービー。とまってしまったと思っていた人生が、また動きはじめる。
『月にハミング』
原題:LISTEN TO THE MOON by Michael Morpurgo
マイケル・モーパーゴ/著 杉田七重/訳
小学館
2015.08

版元語録:無人島で発見された少女ルーシーは、ひと言も話さない。記憶がないらしい。村で暮らすうちに少しずつ回復していくのだが…。第一次大戦中、シリー諸島沖で豪華客船ルシタニア号が撃沈されたという史実をベースにした、戦争の悲劇と感動の秘話。
『岸辺のヤービ』
梨木香歩/著 小沢さかえ/挿絵
福音館書店
2015.09

版元語録:緑豊かな湖沼地帯を舞台に、教師の「わたし」と小さな生き物、ヤービ達との交流を描く。失われていく自然への想いが静かな筆致で語られる。

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2015年09月 テーマ:子どもと出会う不思議な生きもの

日付 2015年9月17日
参加者 アカシア、レン、アンヌ、レジーナ、ルパン
テーマ 子どもと出会う不思議な生きもの

読んだ本:

『大江戸妖怪かわら版1、2〜異界から落ち来る者あり』
香月日輪/著
講談社
2011

版元語録:三ツ目や化け狐たちが平和に暮らす、おだやかな魔都「大江戸」。かわら版屋の少年・雀は、この町に住むたったひとりの人間だ。面白話を求めて奔り回る雀のところに「人間を拾った」との一報が。おかっぱ頭の童女が、人間の住む異界から落ちてきたというのだ―。朗らかな妖怪たちの姿を鮮やかに描いた、優しい人情噺。
『あまねく神竜住まう国』表紙
『あまねく神竜住まう国』
荻原規子/著
徳間書店
2015.02

版元語録:伊豆に流され命もねらわれている頼朝は、笛の名手、草十郎や舞姫の糸世達の助けをえて、土地神である神竜と対峙し、呪いを断ち切る中で伊豆の地に根を下ろしている。「風神秘抄」続編。
『緑の精にまた会う日』
原題:LOB by Linda Newbery, 2010
リンダ・ニューベリー/著 野の水生/訳 平澤朋子/挿絵
徳間書店
2012.10

版元語録:英国の自然の象徴「グリーンマン」の伝説と民間伝承の妖精「炉端のロブ」をもとに、神秘的な存在と、都会に住む少女のふしぎなめぐりあいを描く物語。ガーディアン、カーネギー両賞のノミネート作。小学校高学年~。

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2015年07月 テーマ:仕事さまざま

日付 2015年7月30日
参加者 ハリネズミ、夏子、レン、ひら、ゴルトムント、アンヌ、ルパン、マリ
ンゴ、レジーナ
テーマ 仕事さまざま

読んだ本:

『ブロード街の12日間』
原題:THE GREAT TROUBLE by Deborah Hopkinson, 2013
デボラ・ホプキンソン/著 千葉茂樹/訳
あすなろ書房
2014

版元語録:秘密をかかえるロンドンの浮浪児イールはスノウ博士の助手。コレラの原因が井戸水だという証拠を集めるため奔走する。1854年の史実をもとにした物語。 *青少年読書感想文全国コンクール 中学校の部 課題図書
『庭師の娘』
原題:MARIE MIT DEM KOPF VOLLER BLUMEN by Sigrid Laube, 2007
ジークリート・ラウベ/著 若松宣子/訳
岩波書店
2013.07

版元語録:メスメル博士のお屋敷に、庭師の父親と住むマリーは、修道院で勉強中です。だけど、マリーが考えているのは植物のことばかり。本当は父親のように庭の仕事をやりたいのです……。18世紀末のオーストリアで、時代や社会の制約にもめげず、自分の道をひらいていく少女を描く歴史フィクション。
『どろぼうのどろぼん』
斉藤倫/著 牡丹靖佳/挿絵
福音館書店
2014.09

版元語録:彼の名前はどろぼん。絶対につかまらないどろぼう。雨の降りしきる午後、あじさいの咲き誇る庭で、ぼくはどろぼんをつかまえた。

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2015年06月 テーマ:ふつうって何?

日付 2015年6月26日
参加者 アンヌ、ハリネズミ、ひらさん、ヤマネ、ルパン、レジーナ
テーマ ふつうって何?

読んだ本:

『ぼくとヨシュと水色の空』
原題:JAN UND JOSH by Sigrid Zeevaert, 2008
ジーグリット・ツェーフェルト/作 はたさわゆうこ/訳
徳間書店
2012

版元語録:生まれつき心臓が弱いヤンとちょっと太ったヨシュは、幼いころからの親友だ。友達を思いやるやさしい気持ちをみずみずしく描く。
『なんでそんなことするの?』
松田青子/作 ひろせべに/画
福音館書店
2014.03

版元語録:トキオを"変"と言った子どもに次々とおかしなことが起きる。ミケのしわざだ。とうとう先生までリスになっちゃった。個性を認め合う物語。
『コケシちゃん』
佐藤まどか/作 木村いこ/絵
フレーベル館
2014.11

版元語録:四年一組にも、スイスから体験入学生が来る! 金髪かな? 言葉通じるかな? ウキウキのマコちゃんと、ドキドキのわたし。でも、やってきたその子は日本人そのもので、まるでコケシみたい。なんでもはっきりという“コケシちゃん”は、わたしとちがいすぎて…。

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2015年05月 テーマ:他者とのかかわりの中で成長する子ども

日付 2015年5月21日
参加者 レン、ルパン、つばな、アンヌ、イバラ、マリンゴ、レジーナ
テーマ 他者とのかかわりの中で成長する子ども

読んだ本:

『わたしの心のなか』 この地球を生きる子どもたち

原題:OUT OF MY MIND by Sharon M. Draper, 2010
シャロン・M・ドレイパー/作 横山和江/訳
鈴木出版
2014.09

版元語録:メロディは、生まれてからずっと、さまざまな言葉や事柄をすべて記憶してきた。でも、脳性麻痺のせいで言葉を発することができず、それを知る人はだれもいなかった。10歳のとき、かわりに声を出してくれる機器を手に入れ、言葉で伝えることができるようになる。知性を証明できたメロディの人生は、大きくかわっていく。
『クララ先生、さようなら』
原題:KLARAS KISTE by Rachel van Kooij, 2008
ラヘル・ファン・コーイ/作 石川素子/訳 いちかわなつこ/挿絵
徳間書店
2014.09

版元語録:大好きな先生がもうすぐ死んでしまう…最後で最高のプレゼントを贈ろうと、懸命に考え、行動する子どもたちの姿を描く感動作。
『きみは知らないほうがいい』
岩瀬成子/作 長谷川集平/挿絵
文研出版
2014.10

版元語録:米利は、あまり話したことのないクラスメイトの昼間くんとバスでいっしょになる。どこへ行くのか聞いてみると、「きみは知らないほうがいい。」という。気になった米利があとをつけると、昼間くんは駅の地下通路で男の人と会っていた。

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2015年04月 テーマ:家族

日付 2015年4月23日
参加者 花子、ハリネズミ、ヤマネ、レン、きゃべつ、ルパン、アンヌ、レジーナ
テーマ 家族

読んだ本:

『アラスカの小さな家族〜バラードクリークのボー』
原題:BO AT BALLARD CREEK by Kirkpatrick Hill, 2014
カークパトリック・ヒル/著 田中奈津子/訳 レウィン・ファム/挿絵
講談社
2015.01

版元語録:ゴールドラッシュ後のアラスカを舞台とした、小さな村の愛と自然にあふれた生活。2014年、スコット・オデール賞受賞作品!
『ラ・プッツン・エル〜6階の引きこもり姫』
名木田恵子/著
講談社
2013.11

版元語録:少女は、親と闘ってマンションに引きこもり、自分を「ラ・プッツン・エル」と名づけた。双眼鏡で「少年」を見つけたとき、止まっていたなにかが動きはじめた―。
『はじまりのとき』 この地球を生きる子どもたち

原題:INSIDE OUT & BACK AGAIN by Thanhha Lai, 2011
タィン=ハ・ライ/著 代田亜香子/訳
鈴木出版
2014.06

版元語録:ベトナム戦争により10歳で国を離れ、アメリカに渡った著者の自伝的作品。詩の形式で少女の内面等を綴る。

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2015年03月 テーマ:動物と共にある暮らし

日付 2015年3月19日
参加者 ハイジ、ルパン、アンヌ、レン、レジーナ、アカシア、ヤマネ
テーマ 動物と共にある暮らし

読んだ本:

『太陽の草原を駈けぬけて』
ウーリー・オルレブ/作 母袋夏生/訳
岩波書店
2014.12

版元語録:1941年,ロシア占領下のポーランドに暮らしていた5歳のエリューシャと家族は、戦争で故郷を追われた。母や姉弟とともに、たどり着いたのはカザフスタンの小さな村。少年は新しい友だちをつくり、言葉をおぼえ、狩りをならい、たくましく成長していく。終戦後イスラエルへ渡るまでの波瀾の歳月を、実話をもとに描く。
『机の上の仙人〜机上庵志異』
佐藤さとる/著 岡本順/挿絵
ゴブリン書房
2014.06

版元語録:中国の奇譚集『聊斎志異』をもとに描くファンタジー。童話作家の机の上に一軒の小さな家と仙人と犬が出現! 仙人、机上庵方寸が語る摩訶不思議な話。
フィリス・レイノルズ・ネイラー著 さくまゆみこ訳 『シャイローがきた夏』
『シャイローがきた夏』
原題:SHAILOH by Phyllis Reynolds Naylor, 2000
フィリス・レイノルズ・ネイラー/著 さくまゆみこ/訳 岡本順/挿絵
あすなろ書房
2014

版元語録:子犬のシャイローと出会ったことをきっかけに、少年マーティは、誰にも言えない秘密をもつことに・・・。子犬を思う少年の気持ちが、痛いほど伝わってくる珠玉の名作!

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2015年02月 テーマ:死と向き合う

日付 2015年2月19日
参加者 レン、ajian、アンヌ、レジーナ、アカシア
テーマ 死と向き合う

読んだ本:

『光のうつしえ〜廣島 ヒロシマ 広島』
朽木祥/著
講談社
2013.10

版元語録:中学1年生の希未は、昨年の灯篭流しの夜に、見知らぬ老婦人から年齢を問われる。仏壇の前で涙を流す母。同じ風景ばかりを描く美術教師。ひとりぼっちになってしまった女性。そして、思いを寄せた相手を失った人―。希未は、同級生の友だちとともに、よく知らなかった“あの日”のことを、周りの大人たちから聞かせてもらうことに…。
『さよならを待つふたりのために』
原題:THE FAULT IN OUR STARS by John Green, 2012
ジョン・グリーン/作 金原瑞人・竹内茜/訳
岩波書店
2013.07

版元語録:ヘイゼルは十六歳。甲状腺がんが肺に転移して以来、もう三年も酸素ボンベが手放せない生活。骨肉腫で片脚を失った少年オーガスタスと出会い、互いにひかれあうが…。死をみつめながら日々を生きる若者の姿を力強く描く、傑作青春小説。
『真夜中の電話〜ウェストール短編集』
ロバート・ウェストール/作 原田勝/訳 宮崎駿/装画
徳間書店
2014.08

版元語録:英国児童文学を代表する作家の全短編から選び抜いた九編を収めた珠玉の短編集。宮崎駿監督描きおろしカバー画&推薦帯付き!

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2015年01月 テーマ:おかあさん、おばあちゃん、ひいおばあちゃん

日付 2015年1月22日
参加者 アンヌ 慧 レジーナ アカシア レン プルメリア
テーマ おかあさん、おばあちゃん、ひいおばあちゃん

読んだ本:

『落っこちた!』
原題:HILFE! ICH WILL HIER RAUS! by Salah Naoura, 2014
ザラー・ナオウラ/作 森川弘子/訳 佐竹美保/挿絵
岩波書店
2014.09

版元語録:平凡だけど幸せな毎日をおくるヘンリックの家に、退屈は大きらいというコルドュラおばあちゃんが引っ越してきたから、さあたいへん! 家族はおばあちゃんのあの手この手にふりまわされて、やがて庭に穴をほって宝探しをはじめ、町ぐるみの大そうどうを巻きおこしてしまいます。ハチャメチャな展開とユーモアで一気に読ませる快作。
『さよならのドライブ』
原題:A GREYHOUND OF A GIRL by Roddy Doyle, 2011
ロディ・ドイル/作 こだまともこ/訳 こがしわかおり/挿絵
フレーベル館
2014.01

版元語録:メアリーとママは、おばあちゃんのいる病院へ通っている。ある日、ひいおばあちゃんの幽霊が死を怖がっている娘を助けたいとメアリーの前に現れた。夜のドライブで再会した母と娘の悲しくも心あたたまる物語。
『かあちゃん取扱説明書』
いとうみく/作 佐藤真紀子/挿絵
童心社
2013.05

版元語録:4年生の哲也は、無知うるさいかあちゃんを自分の思い通りにあやつろうと「取扱説明書」を作ることに。するとこれまで気づかなかった母ちゃんの良さや大変さが見えてきて…。

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2014年12月 テーマ:図書館からはじまる

 

日付 2014年12月18日
参加者 レン、きゃべつ、オカリナ、アンヌ、レジーナ、ルパン、パピルス、ジラフ、紙魚
テーマ 図書館からはじまる

読んだ本:

『とびらをあければ魔法の時間』
朽木祥/作 高橋和枝/絵
ポプラ社
2009

版元語録:「すずめいろどき」って、知ってますか? 日ぐれまえの、空気までちがってくるような、ふしぎな時間。いつもの道、いつもの町のはずなのに、どこかがちがう…… かなしいことや、おちこむことがあったときでも、すずめいろの魔法の時間には、心がわくわくおどりだすような、すてきなことがおきるんですよ――
『図書館の神様』
瀬尾まいこ/著
ちくま文庫
2009

版元語録:思い描いていた未来をあきらめて赴任した高校で、驚いたことに“私”は文芸部の顧問になった。……「垣内君って、どうして文芸部なの?」「文学が好きだからです」「まさか」!……清く正しくまっすぐな青春を送ってきた“私“には、思いがけないことばかり。不思議な出会いから、傷ついた心を回復していく再生の物語。
マークース・ズーサック『本泥棒』
『本泥棒』
原題:THE BOOK THIEF by Markus Zusak
マークース・ズーサック/著 入江真佐子/訳
早川書房
2007.07

版元語録:わたしは死神。自己紹介はさして必要ではない。好むと好まざるとにかかわらず、いつの日か、あなたの魂はわたしの腕にゆだねられることになるのだから。これからあなたに聞かせる話は、ナチス政権下のドイツの小さな町に暮らす少女リーゼルの物語だ。彼女は一風変わった里親と暮らし、隣の少年と友情をはぐくみ、匿ったユダヤ人青年と心を通わせることになる。リーゼルが抵抗できないもの、それは書物の魅力だった。墓地で、焚書の山から、町長の書斎から、リーゼルは書物を盗み、書物をよりどころとして自身の世界を変えていくのだった……。『アンネの日記』+『スローターハウス5』と評され、アメリカ、イギリス、オーストラリアなどで異例のベストセラーを記録した、新たな物語文学の傑作。

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2014年11月 テーマ:他者との関わりの中で

 

日付 2014年11月20日
参加者 プルメリア、レジーナ、パピルス、アンヌ、ルパン、アカシア
テーマ 他者との関わりの中で

読んだ本:

『14歳、ぼくらの疾走〜マイクとチック』
原題:TSCHICK by Wolfgang Herrndorf, 2012
ヴォルフガング・ヘルンドルフ/著 木本栄/訳
小峰書店
2013.10

版元語録:14歳のマイクはある夏、不良少年チックと盗難車に乗って旅に出る。閉塞感に満ちた現代の若者の冒険を描くドイツのYA小説。
『わからん薬学事始 1』
まはら三桃/著 
講談社
2013.02

版元語録:薬の製造を唯一の産業とする島「久寿理島」で、470年間、女子直系一族だった木葉家に突然生まれた男子・草太は、島の人から「ぼっちゃんは天が下さったのです」と言われて、大事に育てられてきた。15歳の春、草太は、その製法が女性のみに受け継がれてきた「気やすめ丸」を万人に効く薬へ改良するために、島の運命を背負って東京へと旅立つ。
『川かますの夏』
原題:HECHTSOMMER by Jutta Richter
ユッタ・リヒター/著 古川まり/訳
主婦の友社
2007.07

版元語録:「あの川かますをつかまえたら、ママはまた元気になれる…」川かますという大きくてこわい魚を捕まえる。ひとりの少女と少年の友情と成長を描いた、切なく美しい夏の物語。

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2014年10月 テーマ:子どもたちの日常

 

日付 2014年10月30日
参加者 アンヌ、ワトソン、ルパン、レン、ヤマネ、ハリネズミ、すあま、ajian、
レジーナ
テーマ 子どもたちの日常

読んだ本:

『かさねちゃんにきいてみな』
有沢佳映/著 
講談社
2013.05

版元語録:かさねちゃん、ユッキーの、みんなの優しさや毎朝の出来事。集団登校の短い時間の中にある繊細な人間関係が清々しい。子どもたちが決して大人に見せない「子どもの世界」。昔からずっといた小学生を、いままでにない手法で描いた作品。講談社児童文学新人賞、受賞後第一作。
『クラスメイツ(前期・後期)』
森絵都/著 
偕成社
2014.05

版元語録:24人のクラスメイトたちそれぞれを主人公にした24のストーリー。子どもじゃないけど大人でもない特別な季節。中学生以上。
『ホープ(希望)のいる町』
原題:HOPE WAS HERE by Joan Bauer, 2000
ジョーン・バウァー/著 中田香/訳
作品社
2010.03

版元語録:あたしはパパの名を知らず、ママも幼いあたしをおばさんに預けて…ウェイトレスをしながら高校に通う少女が、名コックのおばさんと一緒に小さな町で正義感に燃えて大活躍。

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2014年09月 テーマ:石

 

日付 2014年09月18日
参加者 アカシア、アンヌ、慧、さらら、夏子、ルパン、レン、ワトソン、レ
ジーナ
テーマ

読んだ本:

濱野京子『石を抱くエイリアン』
『石を抱くエイリアン』
濱野京子/著 
偕成社
2014.03

版元語録:わたしの辞書に「希望」なんかない。1995年に生まれ、2011年3月に卒業式をむかえた15歳たちの1年間。中学生から。
田中彩子『石の神』
『石の神』
田中彩子/作 一色/挿絵
福音館書店
2014.04

版元語録:江戸時代、上州の石屋「大江屋」に、石工見習いのふたりの少年がいた。ひとりは、一流の石工をめざし一心に修行に励む寛次郎。もうひとりは、天才肌で素性の謎めいた申吉。申吉は実の名を捨吉といい、「石神」を祀る「荒れ地」からやってきたのだった……。宿神思想に想を得て、ふたりの少年の成長を描いた意欲作。第12回児童文学ファンタジー大賞佳作受賞作
アンドレアス・シュタインヘーフェル『リーコとオスカーともっと深い影』
『リーコとオスカーともっと深い影』
原題:RICO, OSKAR UND DIE TIEFERSCHATTEN by Andreas Steinhoefel, 2008
アンドレアス・シュタインヘーフェル/作 森川弘子/訳 
岩波書店
2009.04

版元語録:特別支援学校に通うリーコは、誘拐犯に連れ去られた親友オスカーを救うため、ひとりで町に飛び出します……。ケストナー文学賞受賞作家の話題作!

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2014年07月 テーマ:家族のありかた

 

日付 2014年07月31日
参加者 アカシア、夏子、ルパン、慧、シオデ、ウグイス、ヤマネ、レタマ、プル
メリア、げた、ajian
テーマ 家族のありかた

読んだ本:

『ローズの小さな図書館』
原題:PART OF ME by Kimberly Willis Holt, 2006
キンバリー・ウィルス・ホルト/作 谷口由美子/訳 
徳間書店
2013

版元語録: 1939年、パパが家を出ていき、ママは、私と弟と妹をつれて故郷ルイジアナに移ることに決めてしまった…。14歳のローズは、家族のために図書館バスのドライバーとして働きはじめる。でも、作家になる夢はずっと忘れなかった…。ローズの物語から始まり、息子、孫、ひ孫と、四人の十代の姿を生き生きと描く。本への愛がつなぐ、家族の五つの物語。
『ゼバスチアンからの電話[新版]』
原題:EIN ANRUF VON SEBASTIAN by Irina Korschunow 1981
イリーナ・コルシュノフ/著 石川素子+吉原高志/訳 
白水社
2014

版元語録:夫やボーイフレンドの意向ばかり気にする43歳の母シャルロッテと17歳の娘ザビーネ。ある日、母が夫に相談せずに車の免許をとる決断をすることから、それぞれのあり方が変化していく。
『カレンダー』
ひこ・田中/作 
福音館書店
2014

版元語録:13歳の女の子翼が見つめる現在、過去、未来。老若男女、生者も死者も入り交じり、ひととひととのつながりの不思議さ、おもしろさが、みずみずしい筆致で描き出される。

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2014年06月 テーマ:友だちをなくして考えたこと

 

日付 2014年06月27日
参加者 トトキ、さらら、ハリネズミ、レジーナ、げた、プルメリア、すあま、ル
パン、ヤマネ、ajian
テーマ 友だちをなくして考えたこと

読んだ本:

『ロス、きみを送る旅』
原題:OSTRICH BOYS by Keith Gray, 2008
キース・グレイ/作 野沢佳織/訳 
徳間書店
2012

版元語録:15歳の少年ブレイク、シム、ケニーは、親友ロスの死がショックだった。形ばかりの葬式に、ささやかれる自殺説。「あいつのことをわかっているのはぼくらだけだ」三人は遺灰を抱え、ロスが行かれなかった町をめざす。それが本当の葬式になると信じて。ところが…? イギリス気鋭の作家が少年たちの繊細な友情を鮮やかに描く。カーネギー賞最終候補作。
『あたしって、しあわせ!』
原題:MIT LYCKLIGA LIV by Rose Lagelcrantz
ローセ・ラーゲルクランツ/作 エヴァ・エリクソン/絵 菱木晃子/訳 
岩波書店
2012

版元語録:友だちができなかったらどうしよう――不安でいっぱいの新1年生ドゥンネは、エッラ・フリーダと仲よしになってから、何をするにも毎日いっしょ。ところが、とつぜんの引っこしで2人はバラバラに。泣いてばかりのドゥンネが、もう一度元気をとりもどすまでを、けなげに語ります。スウェーデンの名コンビによる絵物語。
『ラン』
原題:(理論社 2008/角川文庫2012)
森絵都/作 
講談社
2014

版元語録:失った家族に会うため、あの世まで走ろうと決めた環は、入ったランニングチームで、生きる強さを学んでいく。感涙の青春ストーリー。

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2014年05月 テーマ:昔の物語をよみがえらせる

 

日付 2014年05月29日
参加者 ハリネズミ、げた、ヤマネ、ルパン、すあま、レジーナ、プルメリア
テーマ 昔の物語をよみがえらせる

読んだ本:

『はじめての北欧神話』
菱木晃子/文 ナカムラジン/挿絵 
徳間書店
2014

版元語録:氷の巨人をばらばらにして、世界を作った神々。知恵にすぐれたオージン、力の強い雷神トール、不老不死のりんごを守る女神イズン、うらぎり者のロキ、そして神々に戦いをいどむ巨人族と、魔法の品を生み出す小人族…。欧米のファンタジーの原点となった北欧の神話を、低学年から読める形で贈ります。
『紫の結び(一)』
紫式部/原作 荻原規子/訳 
理論社
2013

版元語録:紫の上を中心に帖(章)を再構成している新しい源氏物語です。死んだ母に似ているという、父の新しい妃に対する思慕。山里で源氏は、その妃の面影を持つ少女を垣間みます。紫の上との出会いでした。
『今昔物語集』
令丈ヒロ子/著 
岩崎書店
2014

版元語録:平安時代、人々の噂話を集めたものがありました。怖い話、不思議な話、愉快な話。今でも十分通じる物語は昔話などにもなっています。えりすぐりのお話ばかりを集めました。

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2014年04月 テーマ:少年の信じるもの

 

日付 2014年04月24日
参加者 アカザ、アカシア、さらら、レジーナ、慧、げた、プルメリア、ルパン
テーマ 少年の信じるもの

読んだ本:

『林業少年』
堀米薫/著 スカイエマ/挿絵
新日本出版社
2013.02

版元語録:山持ちとして代々続く大沢家の長男・喜樹は、祖父・庄蔵の期待を一身に受けていた。家族から「干物」と陰口をたたかれる庄蔵だが、木材取引の現場では「勝負師」に変身する。百年杉の伐採を見届け、その重量感に圧倒された喜樹は―。山彦と姫神の物語。
『マッティのうそとほんとの物語』
原題:MATTI UND SAMI UND DIE DREI GRÖSSTEN FEHLER DES UNIBERSUMS by Salah Naoura, Leavitt, 2013
ザラー・ナオウラ/著 森川弘子/訳
岩波書店
2013.10

版元語録:マッティは11歳の男の子。夏休みに親友ツーロといっしょに、パパの故郷、フィンランドに行きたくて、おとなをだます計画を立てるが、それがとんでもない事態に発展して……。うそがうそを呼んで引っこみがつかなくなるドタバタ劇を、ぎくしゃくした家族の再生とともにあたたかく描いた、ペーター・ヘルトリング賞受賞作。
『スターリンの鼻が落っこちた』
原題:BREAKING STALIN'S NOSE by Eugene Yelchin, 2011
ユージン・イェルチン/作・絵 若林千鶴/訳 
岩波書店
2013.02

版元語録:秘密警察官の父を逮捕されたサーシャ・ザイチクは叔母の家にも入れてもらえず、囚人面会の長い列に並ぶ。2012年ニューベリー賞受賞作。

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2014年03月 テーマ:読書感想画の課題図書

 

日付 2014年03月31日
参加者 慧、ルパン、アカシア、プルメリア、レジーナ
テーマ 読書感想画の課題図書

読んだ本:

『母ちゃんのもと』
福明子/著 ふりやかよこ/挿絵
そうえん社
2013.02

版元語録:ある日、ぼくはその山の頂上で「母ちゃんのもと」というふしぎな粒をもらった。大好きだった死んだ母ちゃんがよみがえる…?
『希望への扉 リロダ』
渡辺有理子/著 小渕もも/挿絵
アリス館
2012.11

版元語録:故郷を追われたマナポがたどりついた、タイの難民キャンプ。なに不自由ないくらしだけど、なにか足りない…やがて図書館員になる中で、民族の誇りと希望をとりもどす。
『嵐にいななく』
原題:AFTER THE FLOOD by L.S. Matthews, 2008
L.S.マシューズ/著 三辺律子/訳
小学館
2013.03

版元語録:ジャックは、引っ越した村で1頭の馬に会う。家畜として飼うために馬と心を通わせ、馬具がつけられるように訓練していく。物語はマイケルの日記をはさみながら進む。

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