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『ネコとなかよくなろうよ』表紙

ネコとなかよくなろうよ

『ネコとなかよくなろうよ』(NF絵本)をおすすめします。

ネコが飼いたいパトリックは、ネコのことならおまかせ、というキララおばさんのところへやってくる。そしてさまざまなネコの種類についての説明を聞き、古代エジプトから現代に至るまでの人びとの、ネコとのつき合い方の変遷を知り、ネコが登場する絵やお話について教えてもらい、ペットとして飼うための秘訣を話してもらう。自分もネコを飼っていた作者が、キララおばさんの姿を借りて、子どもに知っておいてほしいネコについての知識のあれこれを、楽しい絵とともにわかりやすく伝えている絵本。

原作:アメリカ/7歳から/ネコ、古代エジプト

(JBBY「おすすめ!世界の子どもの本 2021」より)

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『ねこと王さま』表紙

ねこと王さま

『ねこと王さま』(読み物)をおすすめします。

主人公の王さまは、友だちのネコと、12人の召使いと一緒に立派なお城に暮らしていた。ところがある日、火を吹くドラゴンのせいでお城が火事になり、召使いたちはやめていき、王さまも小さな家に引っ越すことに。王さまはひとりではなにもできないので、有能なネコにひとつひとつ教わって庶民の生活の知恵を身につけていく。王さまがロイヤルとかキングと名のついたものにこだわるのも、となりの人たちとの交流も、最後はコーラのボトルでドラゴンをやっつけるのもゆかい。文・絵ともにユーモアたっぷりな展開が楽しめる。

原作:イギリス/6歳から/王さま ネコ ドラゴン

(JBBY「おすすめ!世界の子どもの本 2020」より)

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『子ネコのスワン』表紙

子ネコのスワン

『子ネコのスワン』(絵本)をおすすめします。

ママや兄弟をなくしてひとりぼっちになった子ネコが、雨に打たれたり、犬にほえられたり、自転車にひかれそうになったり……。木に登っておりられなくなった後に施設に保護され、やがてかわいがってくれる一家に迎えられ、スワンという名前もつけてもらう。スワンは落ち着いた環境のなかで、好奇心いっぱいに歩き回り、家族とのつき合い方を学んでいく。幸せな終わり方にホッとできるし、スワンのさまざまな姿を描く絵もあたたかい。人間に置き換えて読むこともできる。

原作:アメリカ/6歳から/ネコ 家族 孤児

(JBBY「おすすめ!世界の子どもの本 2019」より)

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『このねこ、うちのねこ!』表紙

このねこ、うちのねこ!

『このねこ、うちのねこ!』(絵本)をおすすめします。

旅に出た白ネコが、とある村にたどりつく。そして、村の7 軒の家を次々に回って食べ物をもらい、家ごとに別の名前をつけられる。ある日、この村に役人がやってきて、ネズミ退治のためにどの家でもネコを飼うように法律で決まったと伝える。村人たちは口々に、うちは○○という名のネコを飼っていると言うのだが、役人はネコを見せろと迫る。困った村人たちは同じネコだとばれないように一計を案じて……。原書は1979 年刊だが、お話も絵もユーモラスで楽しい。

原作:アメリカ/3歳から/ネコ 計略 ユーモア 名前

(JBBY「おすすめ!世界の子どもの本 2019」より)

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『ねこのこふじさん』表紙

ねこのこふじさん〜とねりこ通り三丁目

『ねこのこふじさん』(読み物)をおすすめします。

ネコのこふじは、働いていた広告会社で同僚から仲間はずれにされるようになり、退職して引きこもりになっていた。そんなこふじが、世界旅行に出かける祖母から、とねりこ通りの家の留守番をたのまれる。そして家賃がわりに「月に一度、その月らしい行事をする」という約束をさせられる。

仕方なく4月はお花見、5月は衣替え、6月は梅仕事、7月は七夕、8月は花火見物、9月はお月見、10 月は栗拾い、11 月は七五三、12 月はリース作り、1月はお正月料理、2月は豆まき、3月はひな祭り、と行事を行っていくうちに、こふじは、この町のさまざまな動物と出会い、交流するようになる。とねりこ通りに暮らす多様な動物たちの中には、帰国子女、独居老人、さびしさから暴力をふるう子などもいるが、お互いの欠点を補い合いながら暮らしている様子に、こふじも元気をもらう。そして1年たった頃には、いつしかこふじも、伝統的な織物を継承したいと意欲まんまんになっていた。

それぞれの月の行事については、ご近所に住むネズミのネズモリによる解説がつき、ネズモリ自身の物語も展開している。最後は、世界旅行から帰ってきた祖母を含め、物語の登場キャラクターが全員出てくるネズモリの結婚式の場面だ。絵もたくさんついた1章1話の楽しい物語。

11歳から/ネコ 行事 引きこもり 多様性

 

Kofuji the Cat

ーNumber 3 Ash Street

Kofuji the cat once worked very hard at an advertising company. When her coworkers began to treat her coldly, however, she quit her job. Now she stays at home, never leaving the house. One day, however, her grandmother asks her to take care of her house on Ash Street while she travels around the world. Instead of rent, she asks Kofuji to plan a monthly event, each one befitting the month in which it is held.

Although reluctant at first, Kofuji plans a picnic under the cherry blossoms in April, a seasonal change of clothing in May, plum juice-making in June, a star festival in July, fireworks in August, moon viewing in September, chestnut gathering in October, a festival for children aged three, five and seven in November, wreath making in December, making traditional New Year’s dishes in January, bean throwing in February, and a dolls’ festival in March. The neighbors on Toneriko Street are a diverse group of characters. There is a tapir who moved back from overseas and thinks she has to conform to fit in, a young fox who throws tantrums because she’s upset that her mother has a new fox cub, and an elderly monkey living on his own. Through her interactions with these different neighbors, Kofuji gradually perks up and by the end of the year, she has decided to start weaving traditional textiles.

Each monthly event is described by Nezumori, the postmouse who lives in the cupboard of her house. His own story also unfolds within this book, and the last scene is his wedding, which is attended by all the characters who have appeared, including Kofuji’s grandmother who has returned from her travels. With one story per chapter and plenty of illustrations, the book is easy and entertaining even for children unused to reading. (Sakuma)

  • Yamamoto, Kazuko | Illus. Ishikawa, Eriko
  • Alice-kan
  • 2019
  • 168 pages
  • 21×16
  • ISBN 9784752008934
  • Age 11 +

Cat, Event, Stay-at-home, Diversity

(JBBY「おすすめ!日本の子どもの本2020」より)

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『嵐をしずめたネコの歌』表紙

嵐をしずめたネコの歌

『嵐をしずめたネコの歌』をおすすめします。

イギリスのコーンウォール地方に伝わる伝説を基にした物語。大嵐が来て海が荒れ、漁師たちが船を出せずに村に食べるものがなくなったとき、年老いた漁師のトム・バーコックは飼い猫のモーザーと一緒に、命がけで海に出て行く。村人たちのために、なんとしても魚をとろうと決意したのだ。細かくていねいに描かれた絵がとてもいい。もともとは横書きの文章量の多い絵本だが、そのままの形では日本の子どもに読みにくいので、文字を縦書きにして絵童話風に仕立てている。(小学校中学年から)

(朝日新聞「子どもの本棚」2019年5月25日掲載)

キーワード:海、ネコ、嵐、伝説、絵物語

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