エイミー・グリエルモ、ジャクリーン・トゥルビル/文 ジゼル・ポター/絵 さくまゆみこ/訳
子どもの未来社
2026.06
アメリカのノンフィクション絵本。
小さい頃のテンプルは、だっこされたりハグされたりするのが、大嫌い。世界一チクチクする靴下の中にすっぽり入れられたような気がしたからです。学校でもテンプルは変わった子だと思われていました。音に過敏に反応してしまったからです。もう少し大きくなって、は自分ような子どもの特性を活かしてくれる寄宿学校に入ると、テンプルは才能を発揮し始めます。そして、おばさんの経営する牧場で見た、牛を落ち着かせるための「スクイーズ・シュート」からヒントを得て、似たような装置を自分でつくります。そうすると「さわがしい音が消え、空気はさわやかになり、明るい日ざしも、ここちよく感じられる」ようになるのでした。
後に動物学者となってアニマル・ウェルフェアを提唱し、社会が自閉スペクトラム症の人たちの特性を受け入れるようになるために世界中で講演しているテンプル・グランディン博士の、子ども時代を描いた絵本です。巻末にはグランディン博士のあとがきと、神経生理学者・和田真氏の解説もついています。
女の子たちをエンパワーする伝記絵本シリーズの1冊。
(編集:二宮直子さん 装丁:藤本孝明さん)

